陸王 2

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その後私たちは東京に戻り、ミーティングをして解散となった


家に帰りながら直にメッセージを送る


Aお疲れ様!体調はどう?


直だいぶ良くなった。今病院から帰るところ。Aの家行っていい?


Aいいよー!待ってるね!


きっと食欲はないだろうなと思いおかゆを作りながら直の帰りを待つ


すると玄関の方から鍵を開ける音がしたため、玄関に向かう


｢ただいま｣


｢おかえり。熱は？｣


｢だいぶ下がったよ。ほら｣


そう言って直はおでことおでこをくっつける


｢…意外とおでこくっつけても熱さってわからないんだね｣


｢それ俺も思った｣


そう言って笑う直を見て元気そうでよかったなと思った


｢さ、病人は着替えて寝てください｣


｢病人ってほどでもないけど｣


｢熱があるんだから病人｣


と言いながら直の背中を押し、ベッドへ向かう


｢おかゆ食べる？｣


｢食べる｣


｢じゃあ着替えてて、持ってくるから｣


｢熱あるから着替え手伝ってよ｣


｢さっき病人ってほどでもないって言ったの自分でしょ｣


そう言ってキッキンに向かう


後ろから｢けち｣と声がしたが、聞こえないふりをした


その後直はおかゆを食べ、薬を飲んでベッドに入った


｢ニューイヤー駅伝お疲れ様｣


手を握りながら直にそう声をかける


｢ありがとう｣


｢風強かったね｣


｢あの風がなければなぁ｣


そう言って直は悔しそうな顔をした


｢頑張ったね｣


｢うん｣


｢直が倒れなくてよかった｣


｢心配かけてごめんね｣


｢ほんとだよ｣


｢ごめんごめん｣


そう言って笑う直を見ていたら気づいたら私は直にキスをしていた


ゆっくりと顔を離すと少し驚いた顔をした直がいた


｢伝染るよ｣


｢私に伝染せばいいよ｣


そう言って私はもう一度キスをした

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