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その日の午後練前、ジャージに着替えていると直から電話がきた
｢もしもし？｣
｢A！やった！大会新だ！27分50秒！｣
｢え？！本当に？！おめでとう！！｣
直の嬉しそうな声を聞いて私も嬉しくなる
｢Aのおかげだよ、ありがとう｣
｢私は何もしてないよ。ね、今日の夜空いてる？お祝いしよ！｣
｢空いてるよ。じゃあまたあとで連絡する｣
電話を切ったあと、嬉しさのあまり携帯を握りしめておでこに当てた
その後夕食を食べながら直のお祝いをして、手を繋ぎなら歩いているとケーキ屋さんが目に入る
｢ね、直！お祝いにケーキ買って帰ろ！｣
直は普段からあまり甘いものを食べないようにしているため、お祝いという言葉を使って本当は自分が食べたいだけだった
｢俺食べないってわかってて聞いてる？｣
｢うん｣
笑顔でそう言うと直は仕方ないな、という顔をした
｢いいよ。ケーキ買って帰ろ｣
｢やったー！｣
そしてショートケーキと直が食べたいと言った(言わせた)フルーツタルトを買って家に帰った
｢A｣
鍵を閉めて直の呼びかけに振り向くと、朝と同じように直が｢ん｣と言って目を閉じた
それを見て今朝の会話を思い出し、直に軽くキスをする
｢もう終わり？｣
そう言って直は不満そうな顔をした
｢終わり！ほら、ケーキ食べよ！｣
｢やだ。足りない｣
直はリビングに向かって歩き出した私を壁に軽く押しつけて、先程とは違うキスをしてきた
水音が響く中だんだん力が抜けてきて、あと少しでケーキが落ちるというところで直が袋と一緒に私の手を握る
｢絶対落とすと思った｣
唇を離した直はおでこを合わせながらそう言った
｢意地悪｣
｢ごめんごめん。紅茶入れるから座ってて｣
｢ありがと｣
ケーキをテーブルに置き、マットの上に座る
しばらくするとマグカップ2つとフォークやお皿を持ってきてくれた
ソファーに座った直の足の間に移動してケーキの箱を開ける
｢わ、おいしそう！｣
ショートケーキをお皿に移動してひと口食べる
｢おいしい！｣
｢そう？よかった｣
｢ひと口くらいなら食べても大丈夫だよ｣
私がそういうと直はショートケーキの上に乗っている苺に手を伸ばし口に運ぶ
｢あ、ずるい！｣
｢今日頑張ったんだから苺くらいいいでしょ｣
｢う、そう言われると…｣
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れな(プロフ) - えさん» クールのクの字もない毛塚ですが、今後ともよろしくお願いします！(笑)私も気になります毛塚と付き合うまでの話…(笑)私にかけるか不安ですが考えてみます！ (2017年12月11日 18時) (
レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 湖泊さん» 最高の作品とのお言葉、とても嬉しいです(; ;)これからもよろしくお願いします！ (2017年12月11日 18時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
え - れなさん» 思いつきました！回想みたいなかんじで主人公と毛塚が付き合うまでのお話をぜひ読みたいです。ご検討お願いします。 (2017年12月9日 21時) (レス) id: 132dc564f2 (このIDを非表示/違反報告)
え - れなさん» 弱気な毛塚すごいよかったです！原作でも詳しくは描かれてないとのことでしたので難しいかと思いますがぜひまだまだ見たい気持ちでいっぱいです。ありがとうございます！厚かましくリクエストなんてすみません。また思いつきましたら書かせていただきます。 (2017年12月9日 9時) (レス) id: 132dc564f2 (このIDを非表示/違反報告)
湖泊(プロフ) - れなさん» 最高の作品です！いえいえ！ (2017年12月9日 1時) (レス) id: 7c2244ffc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2017年11月8日 22時
