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「もうすぐ熊谷シティマラソンだねー」


その日の夜、ベッドの上で胡座をかく直の足に頭を預けながらそうつぶやく


「そうだなー」


「毛塚選手、調子はどうですか?」


ふざけてそう尋ねると直は少し笑って「いつも通りだよ」と言った


「ダイワからは誰が出るんだっけ?」


「立原さん」


「へえ」


「興味無いでしょ」


と言いながらふざけて太ももを軽く叩く


「あるって」


なんて会話をしていると少し眠くなってきて目を閉じる


「眠くなってきた?」


そう言いながら直は私の頭を撫でる


「んーん、この筋肉しかない硬い枕じゃ寝られない」


「Aの太ももだったら柔らかいからすぐ寝れるけどね」


「ちょっと、私の太ももが太いみたいな言い方しないで」


と言って直の頬を引っ張る


「ごめんごめん」


「でもほんと筋肉ついたね」


「足以外もついたよ」


そう言って直は私の手を取り、腹筋を触らせる


「ほんとだー」


すると今度はその手を私のお腹の上に乗せる


「ちょっと!比べないで!」


「大事なのは比較だから」


直を睨むように見上げるとしてやったりという顔で笑っていた


「もう知らない」


そう言って直の太ももに顔を埋める


「機嫌直して」


「やだ」


「ごめんって」


「キスしてくれたら許す」


「そんなことでいいの?」


「なんかムカつく」


「ほら、起きて」


そう言って直は私の体を起こし、至近距離で目を合わせる


ゆっくりと直が私の頬に触れ「目閉じて」と言うため、素直に目を閉じる


が、全然直が触れてこないためゆっくり目を開けると目の前にキスを寸止めにしながら意地悪な顔で私の顔をじっと見ている直がいた


「直のいじわる!」


「ごめん」


もういい!と言おうとしたが、その言葉は直からのキスによって飲み込まれた

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設定タグ:陸王 , 毛塚直之 , 茂木裕人
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れな(プロフ) - えさん» クールのクの字もない毛塚ですが、今後ともよろしくお願いします!(笑)私も気になります毛塚と付き合うまでの話…(笑)私にかけるか不安ですが考えてみます! (2017年12月11日 18時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 湖泊さん» 最高の作品とのお言葉、とても嬉しいです(; ;)これからもよろしくお願いします! (2017年12月11日 18時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
- れなさん» 思いつきました!回想みたいなかんじで主人公と毛塚が付き合うまでのお話をぜひ読みたいです。ご検討お願いします。 (2017年12月9日 21時) (レス) id: 132dc564f2 (このIDを非表示/違反報告)
- れなさん» 弱気な毛塚すごいよかったです!原作でも詳しくは描かれてないとのことでしたので難しいかと思いますがぜひまだまだ見たい気持ちでいっぱいです。ありがとうございます!厚かましくリクエストなんてすみません。また思いつきましたら書かせていただきます。 (2017年12月9日 9時) (レス) id: 132dc564f2 (このIDを非表示/違反報告)
湖泊(プロフ) - れなさん» 最高の作品です!いえいえ! (2017年12月9日 1時) (レス) id: 7c2244ffc6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひな | 作成日時:2017年11月8日 22時

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