三角関係【及川徹】 (ページ3)

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1話ページ3

『おはよう！ゆみ宿題やってきた？』

私とゆみは家も近い

そのせいか私達はいままでずっと一緒に登校してきた

いつもの会話、いつもの反応

毎日繰り返してた

「当たり前じゃん！そっちは？」

『もち終わってる！』

2人で毎日他愛もない話をして学校に向かっている

「そーいえばビックニュースだよ！」

『何かあったの？』

「あのとーるに好きな人いるらしいよ！」

『マジで！誰々？』

一瞬びっくりした

もしかして私がとーるを好きだってバレたのかと思った

私ではない。

分かっていながらも少しの期待を込めて聞いてしまった

「それがさーヒントしか教えてくれなかったんだよね」

『えっ？なんだって！』

「えっとね、名前の中にAとIとMが入ってて運動部で同じクラスの人だって！」

私にも当てはまってる

でも……

『それってゆみのことじゃない？』

分かってた。

とーるの好きな人はゆみだってことくらい

「何言ってんのさ！Aにだって当てはまってるじゃん！」

『何言ってんのさ！ゆみに決まってるよ。応援してるよ！』

ゆみなら仕方ないよね…

応援しなくちゃ…