十五話 ページ18
夢主 side
あの事件がありこのままここの施設にいるわけにもいかず、一郎達は別の施設に行くことに…
もちろん、私もついて行く。
だから、今は荷造りをしているところだ。
…あれから、みんなで話す機会がなくなったな…
二郎も三郎も私には変わらず接してくれているが、一郎とは極力話さないようにしているみたいだった。
誤解を解きたいのだか、一郎に止められておりどうすればいいのか分からない…
その一郎は兄弟で一緒に過ごすためにお金が必要だと言って働き続けており、少ししか顔を合わせなくなった。
この先どうすれば…
『はぁ〜。』
一人ため息をついていると、園長=クズが入ってきた。
園長「Aちゃん。ちょっといいかな？」
『なんですか？私今、ここを出ていく準備で忙しいんですけど…』
あの事件から、私も園長が何をしているのか知っているということになったためもう、こいつに懐いているフリはやめたのだった。
園長「実はね、君を引き取りたいと申し出てきた夫婦がいるんだ。だから、君にはその夫婦のところに行って貰いたい。」
『…は？なんで、急に…？』
園長「いや〜、前々から言われてたんだけどね、ちょっとこっちの都合で保留にさせて貰ってたんだ。でも、君もここを出ていくんだったらちょうどいいと思ってね。」
都合って…絶対金づるが減るのが嫌だっただけだろ…！
いや、今はそんなことより…
『その夫婦には申し訳ないですが、お断りさせていただきます。私は一郎達と一緒に別の施設に行くので。』
園長「それが、こちらも断られる訳にはいかないんだよ。事情と言うものがあってね。だから、もし、この頼みを断るなら…………
山田兄弟は全員別々の施設に行って貰うことにする。
もちろん、承諾すれば、山田兄弟は同じ施設にいけるように手配するよ。」
『っ！脅すってこと？』
園長「まぁそうなるね。でもその夫婦はとてもいい人達なんだ。君に損はないと思うよ。…さて、どうする？何も答えないなら拒否とみなすけど。」
こいつ…なんて汚い手を！どこまでもクズだ。
どうする？このまま一郎達から離れたら、一郎が…
でも、今、この状況になっているのは一郎が兄弟みんなで一緒にいたいという強い思いがあるからで…
『っ私は……』
二郎、三郎そして一郎にずっと一緒だと言ったのに…
『…っ分かりました…。その条件を…のみます。』
ごめんね……。一郎、二郎、三郎……。
約束、守れなくて…
文字数
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 209人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
トカゲ(プロフ) - あぁ！ほんとですね！教えていただきありがとうございますm(*_ _)mこの作品を読んでくれてとても嬉しいです(*´ω｀*) (2022年3月8日 15時) (
レス) id: ca1a7574d0 (このIDを非表示/違反報告)
萢 - すみません!16話の肌に離さずじゃなくて肌身離さずでは?という質問です。すごい面白いくて2周目きました。 (2022年3月8日 10時) (レス) id: 08d4531c1d (このIDを非表示/違反報告)
トカゲ(プロフ) - コメントありがとうございます✨お〜なるほど…なんか分かる気がします！みんなそれぞれ過去とか秘密とかあって正直私もヒプマイを知れば知るほど全員推せるんですよね〜(・ω・)いつか箱推しになりそうです(*´∀｀*) (2021年12月11日 13時) (レス) id: ca1a7574d0 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - 推しを決めるのには10年はかかる (2021年12月11日 11時) (レス) @page2 id: 2f2e0ccdfd (このIDを非表示/違反報告)
トカゲ(プロフ) - おぉ！なんと��(*º口º*)!!夢主に似ているのですね！コメントありがとうございます✨よろしければこれからも読んでくれると光栄の極みです！m(*_ _)m (2021年11月14日 23時) (レス) id: ca1a7574d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：トカゲ | 作成日時：2021年9月26日 14時
