恋とギターとチョコレート

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はああぁ。私音屋。疲れました






朝から京本に会うし、女子たちから悪口言われまくるし、北斗は横から質問攻撃だし、おまけに雨まで降ってきた。





今日は早く帰ろう…。ギターは弾けないや…






気分が暗いまま帰路についてた途中、公園の前から鳴き声が聞こえる。






そこには今にも寒くて凍えそうな子猫。


(どうしよう…)






助けてあげたい。でもうちはペット禁止。





とりあえず持っていたタオルにくるみ、傘をさして慌てていた。






？「大丈夫？」






救世主きた！傘の隙間から見えるのは同じ制服。顔を上げるとそこには京本の片割れ。



A「田中樹……？」





田中「え！知ってくれてんの？そう！
確か音屋Aちゃんだよね？その子猫どーした？」





よりによって田中樹かと思いながらも今はそれどころじゃない。






A「この子猫捨てられてて…でもうちペットダメで、どうしようかなって…」




すると田中は少し考えて


田中「Aちゃん優しいんだね。俺の家飼えるから預かろうか？」






まじか！ナイス田中樹！




A「ほんと…？ありがとうございます！」




そう言って田中を見ると、何故か驚き顔を赤くしていた。





A「あの…どうしました？」




田中「いや、Aちゃんって笑顔可愛いんだなって…」




え、、私笑ってたの？無意識に？



A「え！最悪…。」






田中「何で？笑ってたほーがいいよ？
あと子猫、Aちゃんに懐いてるみたいだから、たまに会いに来てよ。うちに。」




え、家？！でも、助けてくれたし、猫には会いたい。






A「わかりました…お世話になります」






きっかけが子猫とはいえ、まさか田中樹までとは。
1日にモテ男2人に名前を知られてしまった






この先、どーなるんだろう…

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