荘園最弱ハンター【第五人格】

15話 ページ18

ふっと目を開けると、薄暗い情景が目に飛び込んでくる。


今日のマップは湖景村、正直私は好きじゃない…薄暗くて不気味だし。


『とりあえず、暗号機辺りを巡回してみよう…』


手に持った武器をぎゅっと握りしめ、私はいそいそと歩く。



すると、向かった先の暗号機から何やら音がした



どうやらサバイバーが解読している真っ最中の様だ。



『みーつーけーましたよー！！ピアソンさん！』



「なんだAか！捕まえられるなら捕まえてみな！」


…その捕まえてみろって言う煽り、いつも色んな人にされてるんだよなぁーーー


若干の苛立ちと共に、泥棒とのチェイスが始まった



いくら最弱と言えどAも一応ハンターであり、サバイバーよりかは足が速い。


だから別に追いつけない訳では無いし、見失わない限りは殴れる位、距離を詰めることはできる。



しかし問題はここから。


「おらっ！」


『〜〜〜っっ！！痛いぃぃぃぃ』


前々から申しているように、私は頭が良くない。
だから、チェイス中のあらゆるリスクを想定できないのだ。


そしてまんまと泥棒に板を当てられている。



『この！乙女の顔面に板を当てるなんて！！』


「しゃーねーだろ！！後、お前は乙女なんて面してないぞ！」


『なんだとぉ！止まれ！！！その髭毟ってやる！！！』



ふとサバイバーのアイコンを見てみると、ほぼほぼのサバイバーが脱落、または軽傷を食らっていた。



…私がこうしているうちにヴィオレッタさんが、やってくれているんだ。


ごめんなさい、ヴィオレッタさんともう一度心で謝っておく。



反省はしているけど、私はこの髭野郎ことピアソンさんを殴るまで気が済みません！！



_泥棒がハンターを240秒牽制しました

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