21話 ページ24
「はい、終わり。…ふふっこの最後の写真は傑作だね」
撮った写真を並べて、そう言うジョゼフさん。
『うわっ……これの何処が傑作なんですか…写り最悪…』
頭を勢い良く振ったおかげで、綺麗な衣装を着ていても、何時もの間抜けな私が垣間見える写真になった。
「いいや。美しい君の写真もいいけれど、この本来の着飾らない君の姿を写した写真は、もっと素敵なものだ。」
写真を見ながら愛おしげにそう言うから、揶揄いでは無いことが直ぐに分かった。
『ありがとうございます…』
「それにしても、A…本当に綺麗に撮れているね。…慣れているようだ」
ドキリ、と心臓が跳ね上がった。
『そ、うですかね〜…？ジョゼフさんの腕が良いだけでは……？』
そう言って何とか誤魔化そうとしたけれど、やはり彼を誤魔化せる訳が無かった。
「こういう職業をしていたとか？」
『…いつも、撮られていた訳では無いですけど…』
そうすると、彼はハンター情報が書かれた本を本棚から引っ張り出して、捲りながら話し始める。
「そう言えば、君の生前の話を聞いた事が無いね。」
『わたっ……私の生前の話なんて、面白くありませんから…！』
焦り過ぎて舌を噛んだ。…鈍い痛みが口内を駆け巡る。
「良いよ。僕は君の過去に興味があるから」
我慢の限界だったせいか、何時もよりハッキリと言葉が口から出てきた。
『話しません！私、着替えてきますから！』
そう言って、部屋のドアを開け廊下へ飛び出す。
いくらジョゼフさんでも、過去の話はしたくないから。
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梨々華(プロフ) - ナ子さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉(無事昇天) (2019年3月28日 23時) (
レス) id: 7e65e4ae7c (このIDを非表示/違反報告)
ナ子 - え、なに、展開がすごく気になるんですけど…。（死にかけ） (2019年3月27日 9時) (レス) id: 848e96a0c3 (このIDを非表示/違反報告)
梨々華(プロフ) - 猫夜桜((シラキさん» ありがたきお言葉ありがとうございまぁぁぁぁぁぁす！！！！これからの展開にご期待くださァァ(うるさい) (2019年3月14日 19時) (レス) id: 7e65e4ae7c (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ(プロフ) - うおあぁああ！？展開がァアァ！Fooooooo！！！この小説すっごい好きです！これからも頑張ってください！！ (2019年3月14日 3時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
梨々華(プロフ) - カレンダー(2017/10)やばさん» おぁぁぁぁ...嬉しいお言葉ありがとうございます！これからもシリアス投下して行きたいと思います笑 (2019年3月9日 13時) (レス) id: 7e65e4ae7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨々華 | 作成日時：2019年2月16日 16時
