17話 ページ20
ゴーンゴーン、と鐘の音がマップ内に響き渡る。
そして私の目の前には、ダウン状態になって座り込んでいるイソップくんがいた。
どうやら前に1発食らっていたらしい。
やった、という喜びを噛み締めながら急いで彼を風船に括りつけて、チェアに座らせる。
チェアの前を落ち着きなくうろうろする私を、イソップくんはじっと見つめてくる。
…座らせたのは良いけど、結構鈍い音したし…痛かったよね…？謝ろうかな…←
『…イソップくん、あの…ごめんね？痛かった…？』
その時、どろりとした泥のような黒い液体がチェア全面から溢れてくる。
その液体は、やがて彼自身をも呑み込んでいった。
『…………へっ？』
いきなり目の前で起こった異常現象に私の脳みそはパンク寸前だった。
えっ、何この液…イソップくん？？
も、もしかして…
『イソップくん…溶けた？！？！』
普通人間が溶けるなど、有り得るはずがないのだが馬鹿な私は、本当に溶けたと思った。
そうして、彼が座っていたチェアの前でオロオロしていると
「Aちゃん！ゲーム終わったわ。結果は2人ハッチから脱出…残念だけど、逃しちゃった。」
そう言って、ゲームの終わりを知らせにやって来たヴィオレッタさんに、私は縋るように抱き着いた。
『う、ヴィオレッタさん！！！イソップくんが…イソップくんが！！！！』
「えっ、彼がどうかしたの？」
『チェアに座らせたら、溶けちゃったんです…！強く殴ったから？！どうしましょう……！！』
「Aちゃん！とりあえず落ち着いて！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 402人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「第五人格」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
梨々華(プロフ) - ナ子さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉(無事昇天) (2019年3月28日 23時) (
レス) id: 7e65e4ae7c (このIDを非表示/違反報告)
ナ子 - え、なに、展開がすごく気になるんですけど…。（死にかけ） (2019年3月27日 9時) (レス) id: 848e96a0c3 (このIDを非表示/違反報告)
梨々華(プロフ) - 猫夜桜((シラキさん» ありがたきお言葉ありがとうございまぁぁぁぁぁぁす！！！！これからの展開にご期待くださァァ(うるさい) (2019年3月14日 19時) (レス) id: 7e65e4ae7c (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ(プロフ) - うおあぁああ！？展開がァアァ！Fooooooo！！！この小説すっごい好きです！これからも頑張ってください！！ (2019年3月14日 3時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
梨々華(プロフ) - カレンダー(2017/10)やばさん» おぁぁぁぁ...嬉しいお言葉ありがとうございます！これからもシリアス投下して行きたいと思います笑 (2019年3月9日 13時) (レス) id: 7e65e4ae7c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：梨々華 | 作成日時：2019年2月16日 16時
