検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:56,952 hit

三十二 ページ34

その後、上弦の壱と凄まじい戦いを繰り広げながらも死者を誰1人出すことなく倒すことが出来た。


















私以外は。









無「A、A!!なんで僕なんか庇ったんだ!!死ぬな!死んじゃダメだ!!」



『だって、、、死んででも、倒そうと……したでしょ?』



無「っ…………!!!」






原作では無一郎は銅を両断される。

だからそれをどうしても回避しなければならない。

例え、この身がどうなってでも。

幸い両断はされなかったが、それでも腹部がぱっくりと割れていた。

けれど不思議と痛みもなく、ただ、大粒の涙を流しながら私に声をかける無一郎が見えるだけ。






『無一郎、泣かないで……』




無「A、A……!!」



『しのぶちゃん達と……女子トークもしたかったし、無惨倒したら……無一郎と、いっぱい、デートして、結婚して、初めてをあげて、赤ちゃん産んで……そんな幸せな日々を過ごしたかったなぁ……』



無「そうだ!!俺とAは結ばれて、子供も出来て、そんな幸せな日々を過ごすんだろ!?」



『ごめんね、無一郎……』



無「っ、…………!!」



『…………大好きだよ』



無「………………俺も、大好きだよ」




そして、お互いの唇が触れ合う。

頬に一筋の涙が零れるのが分かった。





ああ、私は幸せ者だ。大好きな人の腕に抱かれて死ねるんだ。最高かよ。現実じゃ有り得なかったなぁ。






その直後、私は息は静かに事切れた。








−−−−−−−−−−−−






ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、




室内に規則正しく鳴り響く機械音によって、目が覚めた。






ここは、どこ……








ガラッ









看「……朝日さん?……先生!、朝日さんがっ!!」



医「何ですって!?」






医師の話によれば約1年間私は眠り続けていたらしい。


おかげで全身の筋肉が衰えていたため、腕を動かすのもやっとだった。


けれど、3ヶ月ものリハビリを終えればかなり回復した。




医師や看護師さん達には普通は半年はかかるらしいからもの凄く驚かれたけど。

三十三→←三十一



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (131 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
263人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

お布団 - 面白かったです!死んだ後の無一郎の反応とか見たかっです、、!!ありがとうございました!お疲れ様でした! (2021年6月13日 22時) (レス) id: 99e5f8b903 (このIDを非表示/違反報告)
つぶやき星のつぶやき女 - おもしろかったです。なんかすごい!と思いました! (2020年8月17日 17時) (レス) id: 9c9562d775 (このIDを非表示/違反報告)
まめたろう(プロフ) - おはぎって美味しいよねさん» 神ではないですけどそう思っていただけたのはとてもうれしいです!ありがとうございます!!! (2020年6月27日 23時) (レス) id: 705b507ab0 (このIDを非表示/違反報告)
まめたろう(プロフ) - レモンティーさん» 更新遅くなってごめんなさい!そしてコメントありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです!!!これからも更新頑張ります!! (2020年6月27日 22時) (レス) id: 705b507ab0 (このIDを非表示/違反報告)
おはぎって美味しいよね - この小説は神ですか? (2020年6月27日 21時) (レス) id: 1b9d50e445 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まめたろう | 作成日時:2020年3月11日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。