検索窓
今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:97,519 hit

6 ページ6

.






『分かった、分かったから、やぶ。寒いでしょ?シャワー浴びておいでよ』




「でも…」





『家に誰もいないなら、シャワー浴びて帰っても バレないでしょ?」





「う、ん…」




『風邪ひくから、早く、入ってきて?』







そっと くちびるをかさねると、





素直にうなづいて お風呂場へと向かう、薮。







ピシャ、と 控えめに扉が閉まったところで、






俺は その場にしゃがみこんだ。









『離婚、か…』








頭は冷静なのに、ぶるぶると震えている 俺の手。







…心と身体がバラバラって、こういうことか。







ホント、メンタルだけは 強くなったなぁ、と 苦笑いしながら、







なんとかポケットの中から ケータイを取り出し、








今一番、電話したい相手の名前を、タップした。







.

7→←5



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (310 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
569人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:本田 | 作成日時:2017年10月9日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。