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『分かった、分かったから、やぶ。寒いでしょ?シャワー浴びておいでよ』
「でも…」
『家に誰もいないなら、シャワー浴びて帰っても バレないでしょ?」
「う、ん…」
『風邪ひくから、早く、入ってきて?』
そっと くちびるをかさねると、
素直にうなづいて お風呂場へと向かう、薮。
ピシャ、と 控えめに扉が閉まったところで、
俺は その場にしゃがみこんだ。
『離婚、か…』
頭は冷静なのに、ぶるぶると震えている 俺の手。
…心と身体がバラバラって、こういうことか。
ホント、メンタルだけは 強くなったなぁ、と 苦笑いしながら、
なんとかポケットの中から ケータイを取り出し、
今一番、電話したい相手の名前を、タップした。
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作者名:本田 | 作成日時:2017年10月9日 1時