その心に一筋の光を (ページ3)

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誰からやろ？メンバーかな？

呑気にそんな事を考えていた俺は差出人の名前を見てからそんな考えは甘かったと思い知らされる事になる。

差出人はメンバーなんかじゃなかった…どこかで聞いたことある名前…俺は頭の中でメールを送ってきた人物が誰なのか思考を巡らせる。そして辿り着いた答えは1つ…

それは高校時代に俺をいじめていた人物だった。

そうと分かったときには、もう自分の体に異変が起きていて、息がしずらいと気づいてからようやく呼吸の仕方が分からなくなっていることを自覚する。静かなはずの病室でなぜか怒号が聞こえ慌てて耳を塞ぐ。メールの内容なんてとても入って来る訳が無い。

1人じゃどうにも出来ない。

誰かに助けてもらわなければ。

さらに、このままだと死んでしまうのではないかという恐怖によって自分でも制御出来ないほど震える手でなんとかナースコールを押す。

看護師さんが来てくれるまでの間、俺は必死に自分を落ち着かせるしか無かった。どうやったら自分が落ち着けるのかも分からないまま。