検索窓
今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:95,101 hit

48日目 ページ6

.


『....』

沖田「....」


昼時、屯所内で働いている人のほとんどがこの食堂に女中さんがつくってくれた昼飯を食べに来る。それは、異様な空気を漂わせている2人も例外ではない。

この空間にいる誰もが思っているだろう。


(((なんで2人とも食堂で食べるんだ!!!!)))


と言いつつ、Aさんの方はいつも通りもいつも通りで、逆に怖いくらいだ。それに比べて沖田隊長はこれ以上にないくらい不機嫌で昨日の夜から物や人に当たり散らしている。

こちらとしては一刻も早く仲直りして欲しいところだが、沖田隊長が謝るなんて想像が出来ないので当分は無理だろう。



『おばちゃん、ごちそうさま』

女中「お粗末さま!」

『山崎いる?』

山崎「は、はい!」

『食べ終わってからでいいから溜まってる書類私の部屋に置いといて』

山崎「溜まってる書類....?」


そんなものあったっけ?と考えるが、1つしか思い浮かばない。沖田隊長のものだろう。

そう思いちらっと沖田隊長の方を向くが、多分本人も気づいているだろう。


沖田「怪我人は他人のことなんか気にしねェで、とっとと寝てくだせェ」


まあ昨日の今日だから仕方ないが、棘しかない。この沖田隊長の発言に対してAさんは....





『んじゃ、山崎よろしくね』


ガン無視だ。そう言って食堂から出ようとするAさんだが、おい、と沖田隊長に呼び止められる。



沖田「言い返せもしないんですかィ?」

『はぁ.....








まともに会話できるようになるまで話しかけてくんなクソガキ』


バタン、と扉が閉まり、食堂は沈黙に包まれる。Aさんがキレた。声の大きさはいつもと何ら変わりなかったが、トーンの低さが異常だ。あんなにキレたAさんは見たことがない。いや、昔から一緒にいた沖田隊長や局長達なら知ってるかもしれないが、少なくとも浪士組として集まってからは見たことがない。



あまりの衝撃からか扉の前で一時停止していた沖田隊長だったが、しばらくすると舌打ちをして食堂から出ていった。


山崎「これはまた荒れるだろうな....」

49日目→←47日目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (152 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
851人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 真選組   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン

ふに - どタイプな作品です! (2021年9月15日 15時) (レス) id: 67a56933bc (このIDを非表示/違反報告)
二酸化酸素(プロフ) - 就活生!頑張ってください!上から目線すんません (2021年7月8日 22時) (レス) id: f6be19e74d (このIDを非表示/違反報告)
真選組しか勝ちません☆ - とってもこの作品大好きです!続きがとっても気になります!失礼ですが、早く、更新頑張ってください!応援してます! (2021年7月7日 18時) (レス) id: c62e9bede7 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - とても続きが気になる作品ですね。応援しています。 (2021年2月15日 16時) (レス) id: 291812b26e (このIDを非表示/違反報告)
シオン - すみませんがリクエストをしてもいいですか? (2021年1月18日 1時) (レス) id: 5d193de02d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:涙輝 | 作成日時:2020年8月5日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。