【沖田総悟】真選組の美男美女カップル観察日記２

81日目 ページ42

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『おにはーそとー、ふくはーうちー』


一ノ瀬の掛け声と同時に投げられる豆より少し大きめのチョコレート。最初は何がなんだか、という具合だった隊士たちも必死にチョコレートへ手を伸ばす。

控えめに言って地獄絵図だ。

そんな様子を少し一ノ瀬の隣から見ていたのは沖田。普段のドSと彼氏の余裕が相まって、それはそれは愉快な顔で高笑いしていた。



そんな沖田にもポツン、と爆弾が落とされる。








『沖田の分もここに含まれてるけど、行かなくていいの？』


「は・・・？」









「どけテメーら！隊長命令だアアアア！！」


沖田にとっては盲点をつかれていた。

隊士たちがチョコをもらえるように、と普段よりも仕事を真面目にこなしていたこともあり、沖田のサボりが目立ってしまっていたのだ。実際は別で用意してあるのだが、土方に言われていることもあり、沖田にも参加させることにした。


Sは撃たれ弱いって本当なんだな、と一ノ瀬は少し楽しくなってきていた。



必死過ぎてウケる、とはこういう時に使う言葉だと身をもって知った。



もみくちゃになっている隊士たちから離れているところで高みの見物をきめる土方の方にチョコを飛ばせば、隊士たちに轢かれる。鬼の副長も目に入らないほどに彼らは必死なのだ。


この景色を高見の見物していいのは私だけだと一ノ瀬は土方の残骸をみてニヤリと笑う。なにもカップルはＳとＭで成り立つだけではない。ＳとＳのカップルだっているのだ。







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『楽しかったので来年もこの感じでやりますね』


「「「普通にしてください！！！」」」

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