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92日目 ページ12
銀時「こんないい女をほっといて行っちまうなんざヒドイ連中だねェ」
ミツバ「ふふ、そうでしょう。だから私、めいっぱい幸せになってあの人達を見返してあげるの。Aちゃんも見ててね」
そう笑うミツバ姉さんは強い女だ。人のために自分を幸せにしようとできる、強い人だ。
―――――なのに、
ミツバ「ゲホ、ゴホ・・・」
『ミツバ姉さん!』
銀時「オイ大丈夫か?もう休んだ方が・・・身体にさわるぞ」
ミツバ「ゲホッ・・・大丈夫・・・です。もうちょっと、誰かとお話していたいの・・・」
ポタ、と白いシーツに赤が落ちる。いつの間にか見慣れてしまったそれは、血の色だ。
『ッ!!旦那!ナースコールを!!ミツバ姉さん!しっかりしてください!」
ミツバ姉さんの身体を横にして、背中を擦り続ける。
―――――世界はなんて残酷なのだろう。
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作者名:涙輝 | 作成日時:2023年3月20日 16時