43日目 ページ50
副長に連絡をいれたあと、邪魔にならないような所でAさんを見る。真剣に刀を振っているAさんに対して、戦いを楽しんでいるような表情の第七師団団長。さすが夜兎、と言ったところだろうか。傷の数は同じくらいだろう。だが、一撃の重さの違いからか、Aさんの体の限界は超えているはずだ。
土方「山崎!」
山崎「副長!!沖田隊長!!」
神威「もう来ちゃったの?つまんないなー」
『ハァ、体力バケモンかよ…ハァ、ハァ…』
沖田「一ノ瀬!!」
やはり体が限界らしく肩で息をするAさん。そんな様子を見ながら第七師団団長が言う。
神威「君、強いんだね!気に入ったから俺のお嫁さんにならない?」
山崎・土方・沖田「「「は?」」」
『脈略無さすぎて意味わかんないんだけど??』
神威「つれないなぁ」
開いた口が塞がらない、というのはこのことだろうか。文字通り間抜けに口を開けたまま思考停止してしまう。
さっきまで本気で殺しあっていたのに、今度は求婚!?
沖田「おい、何勝手に人のもん口説いてんでィ」
ここでついに先程まで黙っていた沖田隊長が第七師団団長を睨みながら言った。まさか、こんなド修羅場を目撃することになるとは……。
神威「なになに?彼氏登場?修羅場ってやつ??」
『なんでテンション上がってんのよ』
沖田「分かったならさっさと宇宙に帰りやがれクソウサギ」
『沖田も煽るようなこと言わないで』
神威「Aはおサムライさんのこと名前で呼んでないのー??」
『アンタには関係ないでしょ』
沖田「何しれっと名前呼びしてんでィ。それにテメーなんか名前すら呼ばれてねえじゃねーか」
『そんなところで張り合ってどーすんの』
??「探したぜこのすっとこどっこい」
沖田隊長と第七師団団長はお互いに1歩も譲らず言い合いを続け、俺と副長が空気になってきた時、番傘を持つ男が現れた。番傘ということは第七師団の1人なのだろう。沖田隊長も副長も刀に手を添え警戒している。
神威「遅かったね阿伏兎」
阿伏兎「お前さんが勝手に動き回るからだろーが。さっさと戻るぞ団長」
神威「残念だなぁ。もうちょっとAと遊びたかったんだけどね」
『阿伏兎さん、さっさとそのバカ連れて行ってください』
神威「あれ、無視なの?まあ、いっか……」
そう言って神威はAさんに近づくと、
神威「また遊ぼーね」
とAさんの頬に口をつけた。
「「「は?」」」
***
続編できました!
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名無し81652号(プロフ) - 更新してくださり本当にありがとうございます!!この作品が本当に大好きだったので嬉しい限りです!これからも楽しみにしています (2020年7月21日 22時) (レス) id: 1af0dd074a (このIDを非表示/違反報告)
楠本零悟 - この作品は本当に好きです!あの、記憶喪失ネタや吉原潜入ネタなどどうでしょうか?楽しみに待ってます (2018年4月8日 17時) (レス) id: c177f1386f (このIDを非表示/違反報告)
愛琉妬(プロフ) - それを元にしてるんですか?すごい好きなんですが← (2018年3月13日 20時) (レス) id: 1fe2397ed3 (このIDを非表示/違反報告)
愛琉妬(プロフ) - Twitterにこれとすごく似た、、というかほぼ一緒のものをみました (2018年3月13日 20時) (レス) id: 1fe2397ed3 (このIDを非表示/違反報告)
りある - おもしろかったです。続き楽しみにしてます。 (2018年3月13日 19時) (レス) id: df5010d333 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涙輝 | 作成日時:2018年1月21日 23時