付き合ってないです【時透無一郎】

捌 ページ9

＿＿＿＿＿







今日は1人で任務


ちょっと寂しさもあるけど無一郎くんと
一緒だとうるさすぎて任務にも
集中できないのでこれはこれでいい


1人で街中を歩き回る

楽な任務だけどいつ何が起こるかわからない









「あ、あれって…」









背中に大きな木箱

花札のような耳飾り

間違いない









「たーんじろーう！！」









私は手を振って名前を叫んで
炭治郎の方へ駆け寄った


さすがに声がでかすぎたのか
炭治郎の肩がびくっと揺れ、こっちを見る


そしてぱぁ！っと笑顔になる炭治郎









炭「Aさん、こんにちは！

お元気そうで何よりです！」



「炭治郎の方も体調は大丈夫なの？」



炭「ええ！俺は頑張れば治るので！！」









拳をぐっと握り、笑顔を絶やさない炭治郎


頑張れば治るの意味が分からなかったが
とりあえず可愛かった









炭「今日は何方(どちら)へ？」



「ちょっとこっちの見回り

って言ってもぶらぶら歩いてるだけだよ」



炭「そうなんですか…俺達も任務で
こっちに降りてきたんですよ」









炭治郎の階級は癸だけどすごく強い


機能回復訓練で蝶屋敷に行った時だって
あのカナヲちゃんの腕を掴んでいた

短時間の中で全集中・常中を身につけた









「おーい！炭治郎ー！」








多分同期の黄色の髪が目立つ子が
炭治郎のことを呼んでいる


そろそろ炭治郎ともお別れだ









炭「あ、俺そろそろ行きますね！

Aさんも頑張ってください！」



「うん！またねー！」









炭治郎は背を向けて友達の方へ走った



こんなところ無一郎くんに見られたら…
考えただけで鳥肌が立つ


なんてことを考えていたら誰かにぐいっと腰を引き寄せられ、腕は腰に回っている









無「Aは任務さぼって他の男と

いちゃいちゃしちゃうんだね」




「へ？」






　
.

玖→←漆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す