幸せになりたいだけなのに (ページ7)

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5、昔話ページ7

鯉登「おい、終わりとはどういうことだ！」
A「ん、あぁ、終わりの理由か？」
鯉登「それ以外に何がある!?」
A「そう怒るな、落ち着k(鯉登「落ち着いていられるか！」……そう、だな。」

終わりの理由は私の腹に謎の模様のこと
医者にみせてもなんともないと言われる
今更逃げた野郎を頼る訳にもいかず自分で調べた

これは終わりの始まりの話でもあり鯉登との出会いの話でもある

私は煙管に火をつけ口を開いた

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

父『A、こちらに来なさい。』
A『はい……父上。』

姉は白狐で私は黒狐だった
別に珍しくもなんともない
なんせ私の父も親戚も同じ村に住む赤子なども黒狐だったから
だけど私には普通の黒狐と違うところがある
私の一族は皆、白狐、黒狐、赤狐、茶狐がいる
皆の共通点は白銀の瞳だ
だけど私にはそれがなく真っ赤な瞳

私達の一族の言い伝えでは五百年に一度このような奇妙な子が生まれるという
書によると

【黒(闇)の瞳は災いの神を呼ぶ、蒼(悲)の瞳は悲劇の神を呼ぶ、黄(光)の瞳は幸福の神を呼ぶ、
緑(自然)の瞳は豊かの神を呼ぶ
そして＿＿＿＿】

・

【赤(血)の瞳は破壊の神を呼ぶ】

そして私はそろそろ一般の子供が術を使える時期になった時地下牢に入れられた
暗く湿って臭い地下牢に……

父の目は冷たい目をしていた

それから何日も父上は私を見に来るようになった
あの冷たい目(憎たらしい目)で……

私になにか未練があるのか？

言ッテミロ。
私ガ叶エテヤロウ。

A『っ……!?』

体が炎を纏ったように熱くなった

A『熱い…熱いよ………がはっ！あづぅぅいぃぁぁぁぁあ!!!』

最初はそこまで叫ぶほどでもなかったがどんどん炎の力が強くなっていった

父『破壊の神が目覚めおったか………』ｿﾞｸｿﾞｸ

頭がぁぁぁぁ、体がぁぁ!!!

A『ぐがぁぁっ!!!ち゛ち゛う゛え゛ぇ゛……、は゛は゛う゛え゛ぇ゛……！痛いぃぃ、熱いぃよぉぉぉ!!』

どれだけ燃えても私の体は一切傷つかなかった
感覚があるだけ
熱いと感じているだけ
だが体は火傷もしていない

A『がっ！……ふっ……ふぅ、ふぅ……。』

あれから数分後炎はおさまった

父上『感じたか、A。それがお前の能力だ。お前は神だ。だが、神と言っても破壊の神！精々この土地を破壊するなよ？』ﾆﾔｯ
A『ぐっ、クソ野郎がぁ……』