39話 ページ46
39話(人2)
八百万｢お早うございます！｣
｢お、おはよ…｣
朝から私よりテンションの高いやおももちゃんが、すんげぇ豪邸から出てきた。
麗日｢わぁ…でっかぁ…｣
芦戸｢すごいすごい！！｣
私と、やおももちゃん以外の女子全員で、やおももちゃん宅にお邪魔した。
それぞれ持ち寄った服や靴を私に付けていくらしい。
八百万｢脱いでください！｣
｢いきなりだね！？｣
私はすぐに服を剥がれ、あっという間に下着状態。
が、ガンガン服を着せられ、思った以上に下着でいる時間は少なかった。
八百万｢はい、撮りますわよ！｣
｢なんで！？！？｣
八百万｢あとからどれがいいか写真を見比べるのですわ｣
｢…う、そ、そう…？消してね…？｣
八百万｢もちろん嫌でしたら消しますわ！(もちろん嘘ですけど)｣
私は着せ替え人形になること数時間、何枚も写真を撮られてもう羞恥心というものを捨ててしまった。
麗日｢おっ！いいねそこ！！次手を腰に！｣
葉隠｢もう少し肌見せて！｣
そんな大事なものを捨ててしまったため、私は恐ろしいスピードで黒歴史を作っていく。
皆の要求するポーズを何枚も撮った。
もう我を忘れて、ね…。
八百万｢…ふぅ。こんなものですわね！｣
｢お、やっと落ち着いたー？｣
私は黒の袖の少し余る長袖、白のサスペンダー付きのスカート、地球儀のようなネックレス、白の少し大きめのパーカーをふわっときさされ、黒の丈の短い編み上げブーツを身にまとった。
八百万｢あとはメイクとヘアセットですわね！｣
｢お、おぉ！？｣
やおももちゃんに今度は椅子に押し付けられ、メイドさんにあれこれとやられた。
髪型は、何となく慣れない髪型で、ふわっとしたお下げの三つ編みになり、メイクもあまり濃くないメイクに仕上がった。
麗日｢うっひょあー！美人ー！｣
｢えー、そーおー！？もっと褒めてくれて構わんぞー！｣
葉隠｢よっ！蕎麦屋の看板娘！｣
芦戸｢蕎麦屋じゃないよw｣
もうすっかり蕎麦のことを忘れていた私は、葉隠ちゃんの｢蕎麦屋｣という単語を聞いて、ハッとした。
｢あっ、あと15分だ！｣
八百万｢はっ、いけない！車を出させますわ！｣
｢いやいいのに…！｣
私はやおももちゃんがお嬢様だと改めて実感した。車を出させますわ！…っていつか言ってみてぇよ…
耳郎｢あっ、ウチも行く！見送りに｣
そうして私はやおももちゃんの車のおかげで遅れずに集合場所に着いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 50人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まりやと時雨 x他1人 | 作成日時：2018年8月16日 14時
