変化 54 ページ24
大会会場は予想以上の人でごった返していた。
はぐれないように必死について行く。
帝光学園の控え室になってるロッカーにたどり着くと、すぐに作戦会議が始まった。
赤「一試合目から月影とやることになっている。ここで負けたら上には行けないぞ」
赤司君の声に、皆の表情は人が変わったように引き締まる。
かっこいいな
なんて思ってることは言えないけど。
緑「A、テーピングをしたいんだが……」
貴「あ、うん。ちょっと待ってね」
普通の眼鏡に戻ったみどりんに言われ鞄の中を探すが、なぜかテーピングは出てこない。
朝ちゃんと確認したのに……
あの時は確かに入ってた
記憶を遡って思い当たるのは、あのロードバイクの人とぶつかった時だけだ。
でもファスナーは閉まってた、はず……
貴「ごめん、みどりん。近くに売ってると思うから私買ってくる!」
時計を確認してまだ時間があることを確かめると、私はロッカールームを飛び出す。
なんだか今日は走ってばっかだ。
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作者名:舞和 | 作成日時:2017年3月10日 14時