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変化 43 赤色の章 ページ13

家まで送ると言われ、私と赤司君は肩を並べて歩いていた。




赤「Aは、どうして桃井の身体にいるのか……少しも思い出せないのか?」




雨粒が傘に当たってポツポツと静かなBGMを奏でる。




私は小さく首を横に振った。




貴「……覚えてないの。それよりもっと前の記憶は、大分戻ってるんだけどね」





早く元に戻りたい



かと言って皆から離れたいわけじゃないけど、私じゃ力不足だ




皆の傍にいるべきなのは、元々私じゃなくてさつきちゃんだし




心の中で"ごめん"と呟く事が増えた。




他人の身体を乗っ取ってまで、笑ってはいられない。




すると、急に腕を引っ張られ、気づけば赤司君の腕の中に収まっていた。





貴「ぇ……ぁ……」





自然と鼓動が早くなる。




だめだ、見えないよ




赤司君……今どんな顔してるの──────?

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作者名:舞和 | 作成日時:2017年3月10日 14時

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