【銀魂】お稲荷さんとお巡りさん【沖田総悟】

呼ぶ声 ページ6

沖田side



沖｢人間…？｣


貴｢昔話、聞いたことないか？｣



狐の昔話なんかあったか？



貴｢まぁ、狐と人間の子どもじゃ｣



ほとんど狐じゃが…


と付け加える



なぜか狐と言う女を疑えなかった


おかしな話だが






貴｢わらわの話はもういいじゃろ｣



こちらを向き



貴｢お前、名前は？｣


沖｢総悟でさぁ…｣


貴｢総悟か…いい名前じゃの｣


沖｢お前は？｣


貴｢わらわを名前で呼ぶやつはおらん。人間にも狐にも嫌われておるからのぉ…｣


そう悲しそうに言う

こいつが嫌われてる理由は知らねぇが…


沖｢だったら俺が呼んでやる。早く名前教えろ｣


貴｢Aじゃ…｣



恥ずかしそうに名前をいう



沖｢いい名前じゃねぇか…A｣


貴｢名前で呼ばれるのはいつぶりだろうな…｣



嬉しそうにそう言う


遠い昔から呼ばれてないような言い方だ


見た目から年は同じくらいのはずだが…



沖｢A、お前年いくつだ？｣


貴｢なんじゃ、急に。女に歳を聞くなど失礼だな｣


そう言ってそっぽを向く


貴｢まぁ、お前よりはずっと年上だ｣


Aはその場を立ち上がり


貴｢もう帰りな。夜が来るよ｣


そう言って神社の奥の方へ向かう



沖｢明日もきやす｣



こいつに会いたい…



貴｢わらわは来るかわからんぞ…｣


手をヒラヒラと振りながら帰って行った

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