24話 人ならざる ページ26
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「はぁ…それで私は一体、何をすればいいのですか?」
「お前、疲れてねぇか?柱なんだから、もっとしっかりしろよ」
「…すみません」
誰のせいだと…
ジトっとした目で彼を見つめて心にもない謝罪を言っておく。
「まぁいい。話を戻すが、お前には街の中央にある劇場で芸をしてもらいたい。」
「芸…ですか?」
「あぁ。Aよ、お前なんでもいいから特技とかねェか?」
特技…
机の木目をじっと見ながら頭をはたらかせてみる。
「特技といえば…手品とかでしょうか」
「手品?そりゃァ派手でいい!それで決定だ!!」
「…!!まってください、マジックといってもお金が取れるほどのものではありません」
あっさりと採用されて驚きのあまり目を見開く。何をふざけた事をと思ったが、宇髄さんは至って冷静だった。
「いンや、それでいいんだ。
お前は神秘的な見た目をしているからなァ…容姿に持ってかれて、不思議な現象を皆あっさり信じるだろうさ」
「そんな適当な…」
「適当なんかじゃねェ。白ってのはな昔からそれだけで縁起がいい物なんだよ。白蛇がいい例だ。」
「…」
「手品じゃなく神通力とでもいえば、客は砂糖に群がるアリのごとく派手に寄ってくるだろうな」
「…わかりました。」
確かにその通りである。
人は珍しい物寄っていくものだ。
――いい意味でも悪い意味でも
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リートにゃむだ(プロフ) - 叶乃さん» ありがとうございます!!嬉しいです!めっちゃやる気出ました!これからも是非見てくださると嬉しいです!♪ (2023年2月9日 14時) (レス) id: b781749068 (このIDを非表示/違反報告)
叶乃(プロフ) - 初コメ失礼します!作品とても面白かったです!内通者って言う設定がとても面白いです…!これからもが頑張ってください! (2023年2月8日 23時) (レス) @page21 id: aa9cc439ad (このIDを非表示/違反報告)
リートにゃむだ(プロフ) - ぺぽんさん» ありがとうございます…!凄く嬉しいです!!文才がない私が答えるのも烏滸がましいですが、助詞をなるべく使わない、空白と漢字を使いまくり文章をなるべく短くする。ってことくらいです。読みやすいと言われたのは初めてでテンション上がってしまいました笑。 (2023年2月7日 21時) (レス) @page14 id: b781749068 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - こんにちは、物語楽しく読ませてもらっています! 読みやすく書かれているのに主人公の心情も分かりやすいので続きが楽しみです! 私も小説を書いているのですが、文章がごちゃごちゃして読みづらく…にゃむださんは書くときに、何か気をつけていることはありますか? (2023年2月7日 18時) (レス) @page13 id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
リートにゃむだ(プロフ) - 気づきませんでした。報告感謝です! (2023年2月6日 19時) (レス) @page7 id: b781749068 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リートにゃむだ | 作成日時:2023年2月6日 18時