20 砂糖少女は知らぬ間に ページ22
――――――
長い沈黙の後、手が離された
「自室にもどれ。俺の気が変わらないうちに」
冷たい瞳が背けられる
「...うん。
でも、これだけは受け取って｣
ハンカチを取り出し血で濡れた手をそっと抑える
「.......戸惑うなら触れなければいいものを」
「え.......？」
「手が、震えているが？」
私の手は確かに小刻みに震えていた
「戸惑わないはずないじゃん。
モノ扱いされて、首を絞められて」
「.......」
「だけど、こうしないと。
.......治崎が痛そうだったから」
(傷だけじゃない)
「とても、痛そうな顔をしていたから」
一息に伝え終わると、手が振り払われた
「.......消えろ」
赤に染ったハンカチが地面に落ちる
私は1人佇むその姿に背を向けて、階段を駆け上がった
冷たい手よりも、あの赤いハンカチよりも、
私の心に残ったのは、あの悲しそうな横顔だった...＿＿
――――――
――――
――
去っていったAを横目で確認する
出会った時から思っていたが、あの女は本人すらも自覚していない部分までも知ることが出来た。
個性だけではない。感覚すら恐ろしいものだった。
いつまで経っても反抗ばかりで従順にならない生意気な存在。
だが、この気持ちはなんだ...？
『どうでもいい訳ないでしょ！
少しは自分を大切にしなよ』
生意気にも、そう俺に言い放った美しい女の姿を思い出す
そうすると腹の奥から底知れぬ感情が湧き出てきた。
これは何だ...？
俺はアイツをモノの様に扱えれば、自分にどういう感情を抱かれようがどうでもいいと思っていた。
だがこれは.......
《あの女を心の奥底まで自分に服従させたい。》
そう思ってしまった
――――
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いうあ(プロフ) - なーちゃんさん» わぁ、嬉しいです！！ 亀投稿になりがちですが見て下ると嬉しいです〜！！！ (2020年4月30日 1時) (
レス) id: 5cded1d744 (このIDを非表示/違反報告)
なーちゃん(プロフ) - いうあさん» 私もハピシュガ大好きなんです！これからもこの物語を応援しますね！ (2020年4月29日 22時) (レス) id: 0e492c7995 (このIDを非表示/違反報告)
いうあ(プロフ) - なーちゃんさん» コメントありがとうございます！ よく分かりましたね！ハピシュガの可愛いけどちょっと不気味って感じの言葉や表現が大好きで参考にさせて頂いています。夢主もハピシュガの主人公ちゃんと私の好みをミックスさせた感じのキャラにしています〜！ (2020年4月29日 21時) (レス) id: 5cded1d744 (このIDを非表示/違反報告)
いうあ(プロフ) - 死穢八斎會・ヴィラン最高さん» コメントありがとうございます！ 恋愛(?)ものを作るのは始めてで、｢これ大丈夫かな...。｣って最後思いながらいつも作っているのですが、そう言っていただけると凄く嬉しいです！！ 最近ちょっと忙しく投稿遅めなんですがこれからも読んで頂けると嬉しいです〜！ (2020年4月29日 21時) (レス) id: 5cded1d744 (このIDを非表示/違反報告)
なーちゃん(プロフ) - もしかしてこの作品ハピシュガを元にしてますか？私はこの物語面白い大好きなので全然いいんですけどねっ！(●´▽`●) (2020年4月29日 18時) (レス) id: 0e492c7995 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いうあ | 作成日時：2020年3月19日 15時
