8話 ページ9
「霧島…アヤト」
本部に戻って私は報告書を書いていた
もちろん、彼の事は書かない
質問されるのもダルいし詳細書くのが1番面倒くさい
「やっと…聞けそうだ」
喰種に聞きたかった事がある
それを彼に聞いてみたい
「(明日会ったら…いや殺しにくるかな…話し合いに持ち込めなそうな相手だな)」
"うーん"と1人腕を組んで私は考えた
「殺す気失せた…って事は次は殺しにくるな」
アキラ「何が殺しにくるって？」
コツンっと机に置かれたコーヒー
私の背後にはアキラさんが立っていた
「いえ…事件小説の内容です」
咄嗟についた嘘をアキラさんに信じ込ませる事ができるか
アキラ「Aは本当に本が好きだな…」
"有馬特等の影響か？"と微笑んだ
「いやーさすがに有馬の影響は受けたくない…」
有馬「俺が何だって？」
「……最悪」
"最悪ってなんだ"とデスクに置かれた私の報告書を手に取り目を通した
有馬「…まぁ特に成果なし…ってところか」
"持ってくね"と報告書を持ってどこかへ消えていった
アキラ「忙しい奴だな」
"ふぅ"と１つため息をついて後ろ姿を見送った
？「真戸！」
アキラ「ん？あぁ亜門上等」
亜門「こんなところで油売って…あ、凛堂准特等！」
「…だから呼び捨てで良いって…」
亜門「いえ！そういう訳にはいきません！」
この人、1番律儀で1番堅っ苦しい人
「…准特等命令"呼び捨てしろ"」
亜門「…！？な、それは…！？」
"権力の乱用です！"と焦っていた
「いや…歳を言うなら私が敬語を使うべきだし。はたから見ればなんで年上が年下に敬語を使うのかって話だわ」
アキラ「そうだぞ亜門上等。Aが良いって言ってるんだ。滅多にないぞ？」
「アキラさんは最初からタメ語だったけどね」
アキラ「…覚えてないな」
「嘘こけ」
亜門「あ、あの…！」
見ただけで焦ってる感じが分かる。
亜門「せ、せめて…さん付けは宜しいでしょうか？」
「うん。名前はどうでもいいけど話し方は変えてね。」
"敬語で話したら罰ゲーム"と亜門上等を見るとゴクリと飲み込むのがリアルで聞こえた
亜門「わ、分かった…って真戸！これから会議だ！急げ！」
アキラ「はぁ…忙しいのは私もか」
"じゃあなA"とアキラさんは手を振って、ペコリと亜門上等は頭を下げて立ち去った
「黒ラビット…ねぇ」
私の周りに誰もいなくなったこのオフィスに
私の声はやけに大きく感じた
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ぴえまる - 泣いたぁ、、、すごい神作です、もうじゃんじゃか絢都君の作品作ってください！（土下座） (2021年3月27日 21時) (
レス) id: 5f8bad78b3 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - こんな神作初めて見ました!! (2018年8月6日 10時) (レス) id: a7f7363153 (このIDを非表示/違反報告)
朝 - 最後感動して泣きました!素晴らしい､､､!こんないい作品見たことなかった!これからもいろんな作品期待してます(#>ν<#) (2017年8月20日 11時) (レス) id: b36f274895 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - 澪海さん» 閲覧、コメントありがとうございます!!!!本当、最後まで読んでいただいて感謝しかないです…もう一度アヤト君落ちで書かせていただきますのでもしよろしければそちらもよろしくお願い致します!!!! (2016年3月3日 23時) (レス) id: 5715002957 (このIDを非表示/違反報告)
澪海(プロフ) - 完結お疲れ様です！最後感動しました！良かったです！ (2016年3月3日 1時) (レス) id: f7b705405a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜雪 | 作成日時：2016年1月12日 23時
