歪んだ世界

6話 ページ7

有馬「じゃあ今日からよろしくね」


「うん」


夜が明けて次の日


私は早速学校を自主退学し黒ラビットとやらの捜査に打ち込んだ


有馬「…本当に良かったの？」


「何が？」


有馬「学校」


その一言で私はなぜか少し悲しくなった


「…うん。だっていつも1人だし…捜査の方が楽しいから」


"行ってきます"とCCG本部を出て黒ラビット目撃情報を頼りに捜査を開始した

・

・

・

・

・

・

「いない…」


手始めに目撃情報を頼ってその場所に行ったが


全敗。


「やっぱ資料に頼っちゃダメなのかな」


ブツブツと独り言を話して路地を歩いていた時


バンッ


「っ…すいませ((？「チッ…気をつけろ」…！」


偶然にもぶつかった人には見覚えがあった


「あの…！昨日の…」


？「やっぱ顔見られてたか…」


言いかけた時私の背後で彼の声がした


「っ…！」


危機一髪で彼の攻撃を避け私は間合いを取った


？「あーあ…めんどくせぇな」


コキコキと首の骨を鳴らしながら近づいてくる


「……顔を見られてまずい事は？」


？「お前さぁ…何で俺らがマスクしてんのか理由知ってんのか？」


ギロリと睨まれたが私はなぜか冷静を保ってられた


「知らねぇよそんなの」


？「…バカなのか？頭悪りぃな」


「バカで結構。高校行ってねぇし」


？「いや、ハトなら知っとけよ」


"バカじゃねーの"と頭を掻いた


「…喰種の顔がわかったら後はそいつを見つけ出すだけ。人間社会には溶け込む事が出来ない」


？「…知ってんじゃねーか」


「CCG捜査官は箱持ちだけで捜査官だってバレる。だからいつも喰種が寄ってこない」


？「でもお前は箱持ちじゃない」


"持ってねーだろ？俺たちの死体から作る武器"と彼は顔をしかめた

7話→←5話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す