37話 ページ38
「今日…か」
約束では午後に黒ラビットが現れるはず
「！きた」
民家の家を次から次へと橋渡りし
私の元へ来るのがわかった
黒ラビット「よぉ…こないだぶりか？」
「うん…腕、大丈夫？」
"何ともない"と腕を回して見せた
「なら…良かっ…！？！？」
安堵した私に彼は赫子を飛ばした
黒ラビット「あのよぉ…今日でお前とはお別れだ」
"上からの命令でな"と冷徹に言った
「…奇遇だね」
フルートケースから刀…ユキを出し構える
「バイバイ…黒ラビット」
そのセリフを合図に私達は本気を出した
ユキと相手の赫子が擦れる硬い音が響き
互いに譲らず
ただ時間だけが過ぎていった
「はぁ…はぁ…はぁ…」
長期戦を得意とするはずが
相手の攻撃頻度が高いため短期戦になってしまった
黒ラビット「どうした？もうヘバッたのか？」
と再び赫子を私に打ち込む
「……次で終わりだ」
私は彼に近づき接近戦に持ち込んだ
「(こんな攻撃…黒ラビットに通じない事はわかってる…でも！)」
"戦闘を放棄したくない"その一心で私はユキを盛大に振った
ビチャァ
黒ラビット「くっ…ゔぁ…」
「……え？」
目の前に広がる光景が信じられなくて
私は手元を見た
ユキを握る私の手は真っ赤に染まっていた
「う……そ……」
信じられない。彼がこんな単純な攻撃をかわせないなんて
いつも会うたびに私が仕掛ける攻撃
だから黒ラビットはわかっていたはず
なのに
「どうして…！！」
ゴロリと地面に寝転がる黒ラビットに
私はいろんな感情が混ざり合わさった
黒ラビット「へっ……まぁ上出来…ゴフッ…だな」
吐血をしながら黒ラビットは言った
彼に近づいて私は彼の近くに腰を下ろした
「なんで…手加減なんか…」
未だに理解できず私は彼をただ見つめた
そう、彼は手加減をしていた
最初こそ本気だったが
だんだんに彼は力を弱めていった
黒ラビット「そうだな…"'A"だからだな」
耳を疑った。彼には名前を教えていないはず
「なんで…名前を…」
黒ラビット「なんでかって？」
彼は自身の血で濡れた手でお面をとった
アヤト「俺が…"黒ラビット"だからだよ…バーカ」
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ぴえまる - 泣いたぁ、、、すごい神作です、もうじゃんじゃか絢都君の作品作ってください！（土下座） (2021年3月27日 21時) (
レス) id: 5f8bad78b3 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - こんな神作初めて見ました!! (2018年8月6日 10時) (レス) id: a7f7363153 (このIDを非表示/違反報告)
朝 - 最後感動して泣きました!素晴らしい､､､!こんないい作品見たことなかった!これからもいろんな作品期待してます(#>ν<#) (2017年8月20日 11時) (レス) id: b36f274895 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - 澪海さん» 閲覧、コメントありがとうございます!!!!本当、最後まで読んでいただいて感謝しかないです…もう一度アヤト君落ちで書かせていただきますのでもしよろしければそちらもよろしくお願い致します!!!! (2016年3月3日 23時) (レス) id: 5715002957 (このIDを非表示/違反報告)
澪海(プロフ) - 完結お疲れ様です！最後感動しました！良かったです！ (2016年3月3日 1時) (レス) id: f7b705405a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜雪 | 作成日時：2016年1月12日 23時
