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29話 ページ30

有馬「聞いてる?絶対安静だよ?」


あれから私は病院に搬送され


有馬から何度も何度も説明を受けた


「うん…うん…わかった…うん」


黒ラビットの腕から地面へ血が染み込んでいく


その場面が目に焼き付いて他は考えられなかった

アキラ「A!!!真面目に聞け!!」


1つの個室である私の病室でアキラさんは怒鳴った


「……はい」


アキラさんが怒鳴るのは珍しい事で私はハッとした


アキラ「全く…腕を10針縫った挙句大量出血で危なく腕を切断仕掛けたんだぞ!?事の重大さを知れ!」


"馬鹿者!"と鬼の形相をしてすぐ部屋を出て行ってしまった


「…ごめんなさい」


その声はアキラさんに届く事なく病室に響いた


有馬「ま、命に別状がなくて良かったけど。その止血、誰がしたの?」


"1人じゃできないよね"と不思議がっていた


「…黒ラビットが、止血してくれました」


"あの死体も全部彼が"窓に視線をやると真っ暗で


それでも雨が降っているのがわかった


有馬「黒ラビットが…?なぜAを助けた?」


「わかりません…」


としか言いようがなかった


有馬「ふむ……」


腕を組んで有馬は考えた


有馬「捜査記録には書いとくね」


"それと"とドアに視線を送って彼はいった


有馬「真戸二等、Aの事すっごく心配して卒倒しけたんだよ」


"あまり心配かけるなよ"ポンっと私の頭を撫でてくれた


「……うん。わかってる。」


ギリシとベッドを降りて私はスリッパを履いた


有馬「どこ行くの?」


小首を少し傾けて有馬はん?という顔をした


「ちょっとばかりお花摘みに行ってくるね」
(下品なので可愛く言ってみる)


有馬「Aがお花摘みに行くなんて迷子になりそうだけどね」


意味が分かってるのか分かってないのか


本当にこの人の思考は読めない


ドアをカラカラとゆっくり開け廊下に出る


改めてここの病院は大きいんだなと廊下の広さを感じた


時刻は夜のため人は通らず、廊下は薄暗かった


「あ、有馬」


ふいに私の病室で1人椅子に座って資料に目を落とす有馬にいった


「心配かけさせて…ごめん。私頑張るから」


"行ってきまーす"と扉を閉めようとした時


部屋の奥から"行ってらっしゃい"とため息とともに聞こえた

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ぴえまる - 泣いたぁ、、、すごい神作です、もうじゃんじゃか絢都君の作品作ってください!(土下座) (2021年3月27日 21時) (レス) id: 5f8bad78b3 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - こんな神作初めて見ました!! (2018年8月6日 10時) (レス) id: a7f7363153 (このIDを非表示/違反報告)
- 最後感動して泣きました!素晴らしい、、、!こんないい作品見たことなかった!これからもいろんな作品期待してます(#>ν<#) (2017年8月20日 11時) (レス) id: b36f274895 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - 澪海さん» 閲覧、コメントありがとうございます!!!!本当、最後まで読んでいただいて感謝しかないです…もう一度アヤト君落ちで書かせていただきますのでもしよろしければそちらもよろしくお願い致します!!!! (2016年3月3日 23時) (レス) id: 5715002957 (このIDを非表示/違反報告)
澪海(プロフ) - 完結お疲れ様です!最後感動しました!良かったです! (2016年3月3日 1時) (レス) id: f7b705405a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜雪 | 作成日時:2016年1月12日 23時

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