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28話 ページ29

「なんで…私を助けたの?」


私を守るように彼は私を殺そうとした喰種を片っ端から殺していった


黒ラビット「いいから腕見せろ」


私の前に彼はしゃがんで腕を口に持っていった


黒ラビット「…我慢しろよ」


ペロリと腕から流れ出た血を舐めとった


彼はマスクを取らず顔が見えなかった


「ねぇ…マスク…とらないの?」


健全のもう一方の腕を動かし彼のマスクに触れた

黒ラビット「うっせぇ…気が散る」


パシリと私の手を取ってギュッと握られた


傷に触れないように彼は血を舐めとってくれたが

たまに彼の舌が傷に当たり鋭い痛みが走った


「……っ!!」


ギュッと彼の手を握ると彼もギュッと握り返し


苦い顔をしたのが分かったのか彼は動きを止め傷を確認しながら再開した


黒ラビット「……っよし。止血終わり」


ギュッと布で私の腕を縛り、血を止めた


「ありがとう」というと"病院行け"と言われた


黒ラビット「止血はしたが出血がまだひどい」


マスクから聞こえるくぐもった声は


普段の愉快な口調とは異なり


怒りの声に聞こえた


「助けてくれて…ありがとう」


再び礼を言うと"勘違いすんな"と言われ


黒ラビット「お前を殺していいのは俺だけだ」


と彼は立ち上がって私を見下ろした


「そうだね…お互い殺してい((?「凛堂准特等!」


その声は工事現場によく響き渡り


バンバン!っと銃声の音が耳に突き刺さった


「…!黒ラビット…!!」


黒ラビットの腕に擦り血が滴り落ちていた


黒ラビット「チィッ!!油断した!」


タンタンッと彼は腕を押さえながら私の前から消えていった


地面に落ちた彼の血を見て私はただ呆然とした


誰かが私に駆け寄って来る音が聞こえた


?「凛堂准特等!ご無事ですか!?」


地面に座る私の両肩をガッシリ掴んで安否を確認してくる人は


「滝澤…二等」


滝澤「腕から…!早く病院へ!」


彼は携帯を取り出し有馬に連絡をした


私は再び血に濡れた地面を見て


ただただ呆然とするしかなかった

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ぴえまる - 泣いたぁ、、、すごい神作です、もうじゃんじゃか絢都君の作品作ってください!(土下座) (2021年3月27日 21時) (レス) id: 5f8bad78b3 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - こんな神作初めて見ました!! (2018年8月6日 10時) (レス) id: a7f7363153 (このIDを非表示/違反報告)
- 最後感動して泣きました!素晴らしい、、、!こんないい作品見たことなかった!これからもいろんな作品期待してます(#>ν<#) (2017年8月20日 11時) (レス) id: b36f274895 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - 澪海さん» 閲覧、コメントありがとうございます!!!!本当、最後まで読んでいただいて感謝しかないです…もう一度アヤト君落ちで書かせていただきますのでもしよろしければそちらもよろしくお願い致します!!!! (2016年3月3日 23時) (レス) id: 5715002957 (このIDを非表示/違反報告)
澪海(プロフ) - 完結お疲れ様です!最後感動しました!良かったです! (2016年3月3日 1時) (レス) id: f7b705405a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜雪 | 作成日時:2016年1月12日 23時

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