24話 ページ25
アヤト「よぉ」
両手をジーンズに突っ込んで私の前に現れる彼
「ねぇ…アヤトって暇なの？」
アヤト「ばっk……ちげぇし！今日はたまたま何もなかっただけだっつーの！」
「それ昨日も言ってたよね？」
アヤト「……」
アヤトと付き合う事になって数週間経った
私は"捜査で忙しくあまり会えないな"って思ってたら
ところがどっこい。
アヤトは毎日私を見つける。そして隣を歩くのが日課になった
「それで？今日は何をしに？」
アヤト「別に…なんだって良いだろ」
ギュッと私の右手を繋いでくれる
アヤトは最近素直になってくれる
だから私は嬉しい。
こうして一緒にいる時間、隣にいる彼、手から伝わる彼の温もり。
全てが私にとって幸せだった
アヤト「最近、捜査どう？」
「あー…うん。まぁまぁってとこ」
そう、私はこの前黒ラビットと遭遇する事ができた
そのおかげで報告書にも成果を書けるようになり
有馬からも捜査期間を延ばしてもらえた
(あと少しで成果を出さなきゃ別の区へ配属されるところだったのはアヤトには秘密)
「(ﾎﾞｿｯ黒ラビット…か」
空を見上げて呟いた
アヤト「どうした？」
「んーん。なんでもない」
彼…アヤトと出会ってから私に変化が起きた
今まで空を見る余裕さえも無かった
いつも足元ばかりみてたから。
でも最近は違う。
風の匂いを、空の色を、公園ではしゃいで遊びまわる子供達の声を…
私は知る事が出来た。きっとそれはアヤトがいたからだ
「じゃあそろそろ捜査始めなきゃね」
アヤト「…おう。じゃあな」
"連絡しなきゃフルボッコな"去り際に嫌な事を言うのは付き合っても変わらない
スタンッスタンッと家の屋根を次から次へと
橋渡りしていく彼の後ろすがたを見送るのは少し寂しかった
「(ﾎﾞｿｯ幸せだ」
誰もいない道で呟くと風に乗ってその声はどこかへ消えてしまった
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ぴえまる - 泣いたぁ、、、すごい神作です、もうじゃんじゃか絢都君の作品作ってください！（土下座） (2021年3月27日 21時) (
レス) id: 5f8bad78b3 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - こんな神作初めて見ました!! (2018年8月6日 10時) (レス) id: a7f7363153 (このIDを非表示/違反報告)
朝 - 最後感動して泣きました!素晴らしい､､､!こんないい作品見たことなかった!これからもいろんな作品期待してます(#>ν<#) (2017年8月20日 11時) (レス) id: b36f274895 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - 澪海さん» 閲覧、コメントありがとうございます!!!!本当、最後まで読んでいただいて感謝しかないです…もう一度アヤト君落ちで書かせていただきますのでもしよろしければそちらもよろしくお願い致します!!!! (2016年3月3日 23時) (レス) id: 5715002957 (このIDを非表示/違反報告)
澪海(プロフ) - 完結お疲れ様です！最後感動しました！良かったです！ (2016年3月3日 1時) (レス) id: f7b705405a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜雪 | 作成日時：2016年1月12日 23時
