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17話 ページ18

「…はぁぁぁぁぁ」


CCG内にある自分のオフィスで1人深いため息をついた


あの日からかれこれ1週間近く彼と会っていない


なぜなら私のデスクワークが大量に残っていたからだ


気分転換に捜査に出かけても彼の姿を見ることはなかった


ギシリと椅子の背もたれに寄りかかると疲労が襲いかかる


ここ最近不眠なせいだ、ともいえる。


「……アヤト」


彼の名前を呼んで目を瞑るとあの時の彼が映る


ギュッと胸が締め付けられる悲しい、寂しい感情が私の心を包み込む


しばらくジッと彼の事を考えいると


コンコンコンと私のオフィスのドアを叩く音がした


「どうぞ」


?「失礼します!」


威勢の良い声で入ってきたのは


滝澤「滝澤二等であります!有馬特等の命令で資料お持ちいたしました!」


ドサリと大量に置かれた謎の資料


私はこんなに資料を溜めた覚えは無いぞ有馬


「……黒ラビット」


ペラリと積まれた資料を見ると全て黒ラビットについてだった


滝澤「はい!有馬特等が"休む暇があるならこの資料全部目を通せ"だそうです!」


ピシッと敬礼をする滝澤二等はまさに忠犬ハチ公みたいに見えた


「あの…さ、毎回言うようだけど…敬語取ってくんない?」


"年上の人から敬語使われんの好きじゃ無いんだよね"と毎回一語一句間違えず言っているはず


滝澤「そんなわけにはいきません!」


"年は年でも位は位ですから!"と滝澤二等も一語一句間違えずに言い返す


「……滝澤二等、質問いい?」


毎回同じ展開に飽き飽きしていたところだ


滝澤「…はい?」


ヘニャリと笑顔を崩しへ?みたいな顔をする


「上司の命令ならなんでも聞く?」


滝澤「もちろんです!」


「なら…滝澤二等に命令する。"私に敬語禁止"」


滝澤「はい!……っえ!?!?」


何を言われるのかドキドキしていた滝澤二等にはちょうど良い命令だ


「はいって聞いたからね。男に二言は無いよね?」


滝澤「あの!お言葉で((「な・い・よ・ね?」
……了解しました」


いつもの真顔+真顔の威圧で根負けした滝澤二等

「じゃあよろしくね」


早速大量に積まれた資料を一枚一枚両手に持って目を通していく


滝澤「…あの!」


「撤回はなしだから」


資料から目を離さずそういうと"違くて"と声が聞こえて滝澤二等をみた


滝澤「お、俺も手伝って…いい?」


照れ照れと頬を真っ赤にして私に聞いた


しかも敬語をなくして


それが面白くて心で笑ってしまった

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ぴえまる - 泣いたぁ、、、すごい神作です、もうじゃんじゃか絢都君の作品作ってください!(土下座) (2021年3月27日 21時) (レス) id: 5f8bad78b3 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - こんな神作初めて見ました!! (2018年8月6日 10時) (レス) id: a7f7363153 (このIDを非表示/違反報告)
- 最後感動して泣きました!素晴らしい、、、!こんないい作品見たことなかった!これからもいろんな作品期待してます(#>ν<#) (2017年8月20日 11時) (レス) id: b36f274895 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - 澪海さん» 閲覧、コメントありがとうございます!!!!本当、最後まで読んでいただいて感謝しかないです…もう一度アヤト君落ちで書かせていただきますのでもしよろしければそちらもよろしくお願い致します!!!! (2016年3月3日 23時) (レス) id: 5715002957 (このIDを非表示/違反報告)
澪海(プロフ) - 完結お疲れ様です!最後感動しました!良かったです! (2016年3月3日 1時) (レス) id: f7b705405a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜雪 | 作成日時:2016年1月12日 23時

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