13話 ページ14
「みんな…消えた」
工事現場で1人涙を流した
「まだ、悲しいと思う感情はあるんだな」
でも、笑う事は出来ない
私1人だけ生きてしまって申し訳ないから
上等捜査官だった頃の私が無能で
部下の命を奪ってしまった
戻りたくても戻れない。
過ぎ去ってしまった過去は取り返せない
「みんなに…会いたい」
涙を拭っても拭っても止まる事はなかった
「あ……うぁああぁあぁぁ!!!」
叫び声にも近い鳴き声を枯れるまで泣いた
月明かりが私を照らして影が伸びる
?「なぁ…こんなとこで何やってんの?」
誰だ?そんなの決まってる
「"喰種"がここに何の用?」
喰種「君の声が聞こえたから」
"なんで泣いてるの?"と聞いてくる喰種は愉快気だった
「カンケーない」
喰種「傷つくなぁ…君寂しいんでしょ?」
「人間を殺して喰う方と自ら命を絶った人を喰う方…君はどっち?」
その質問をするまでもなく
喰種「前者に決まってんだろぉ?」
赫眼
喰種「あの逃げ惑う叫び声!!!!怯える表情!!!滴り落ちる綺麗な血肉!!!!これほど素晴らしいものがあるのか!?!?」
赫子をうねうねと伸ばし魅力を語った
喰種「…君はちっとも素晴らしさを感じない。少しは逃げ回ったり怯えたりしたらどう?」
「表情筋死んでるんでね」
"なら仕方ないね"と赫子を私に向け攻撃をする
喰種「何で避ける?殺されればいいのに」
「まだ…やりたいことが残ってる」
喰種「なるほど。じゃあ君は…」
"1回死の恐怖を味わったほうがいいよ"と今度は赫子だけに留まらず体術で攻め赫子でも攻めてきた
「(これじゃあ持たない…クインケ…はぁ…用水路に忘れてきた)」
彼、アヤトと話してる時クインケを置いていたのを忘れた
「(逃げるか?それともそこら辺の物を使っ((ドンッ…は?」
喰種「あっはっはっはっ!!!壁に気がつかないとか馬鹿なの?」
工事現場の建設中の壁に私は気づかず罠にはまってしまった
喰種「まぁこれで君の負けは決まったね」
"バイバイ☆"と赫子を一気に私に伸ばし殺そうとした
「(あぁ…死ぬのか)」と目をつぶって構えていた
その時だった
喰種「な…んで…お前ガァァ!!」
痛そうな悲鳴とともに誰かが私の前に立つのを感じた
?「バーカ。こんなクソ雑魚いヤツにお前殺されんのかよ。准特等が聞いて呆れるぜ」
聞き覚えのある声
目の前には綺麗な羽赫
どこか安心する彼が立っていた
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ぴえまる - 泣いたぁ、、、すごい神作です、もうじゃんじゃか絢都君の作品作ってください!(土下座) (2021年3月27日 21時) (レス) id: 5f8bad78b3 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - こんな神作初めて見ました!! (2018年8月6日 10時) (レス) id: a7f7363153 (このIDを非表示/違反報告)
朝 - 最後感動して泣きました!素晴らしい、、、!こんないい作品見たことなかった!これからもいろんな作品期待してます(#>ν<#) (2017年8月20日 11時) (レス) id: b36f274895 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - 澪海さん» 閲覧、コメントありがとうございます!!!!本当、最後まで読んでいただいて感謝しかないです…もう一度アヤト君落ちで書かせていただきますのでもしよろしければそちらもよろしくお願い致します!!!! (2016年3月3日 23時) (レス) id: 5715002957 (このIDを非表示/違反報告)
澪海(プロフ) - 完結お疲れ様です!最後感動しました!良かったです! (2016年3月3日 1時) (レス) id: f7b705405a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜雪 | 作成日時:2016年1月12日 23時