. ページ32
レトさんのことを考えたって仕方がない。
そう思った俺は
Aのことを考え始める。
俺の事待っててくれてっかな
また眩しい笑顔を俺に向けてくれるかな
俺の頭の中はAだけで埋まっていく。
早く会いてぇな
その気持ちが抑えきれず、
信号が赤になったタイミングで
キヨ今から帰る
とLINEを送る。
返信がきたらすぐわかるように
助手席にスマホを置いた。
しかし、
いくら待ってもAから返信が来ない。
俺がLINEを送ったら
いつもはすぐに返信が返ってきた。
だから
その分不安は大きかった。
気まずくて返信してこねぇのか?
最初はそう思ったが、
朝、玄関まで見送ってくれたことを思い出すと
律儀なAがそんなことで返信しない
とは考えにくかった。
その選択肢が失われると
後は最悪の事態しか想像できない。
もしかしたら家で倒れてるんじゃねえか
とか
泥棒と鉢合わせたんじゃねえか
とか。
一通り考え尽くしたとこで
もしかしたら
レトさんの元へ帰った……とか?
一番現実的で最悪な選択肢が思い浮かぶ。
昨日、
「Aの本当の気持ちはどうなんだよ!」
と問いただした俺。
それに対して
レトさんが好き
という結論を出していたとしたら……
レトさんの所へ行ったとしてもなんの不思議はない。
そう考えている間にも
Aからは返信が来なくて___
早く家に帰って確かめることしかできない俺は
勢いよくアクセルを踏み込んだ。
140人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひばり(プロフ) - emiさん» 前作に引き続き読んでいただきありがとうございます〜!!すごく嬉しいです……!これからも応援よろしくお願いします! (2020年5月29日 7時) (レス) id: 22260f8f2e (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - 待ってました!!(誰) 前作も見ていました!ひばりさんの作品大好きなんです!!体に無理がない頻度で、更新頑張ってください! (2020年5月29日 5時) (レス) id: ec0b5da59b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひばり | 作成日時:2020年5月28日 7時