愛シ愛不足。JUMP × JUMP (ページ2)

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もっかい告白 tkin ページ2

伊野尾side

3年経った、たかきの好きなところ

｢おはよ、伊野尾くん｣

｢おはよー、今日もありがとねぇ｣

必ず車の外で待っててくれて、こんな俺にレディーファーストだなんてドアを開けてくれるところ

｢＿＿＿＿＿あ、ちょっと、シートベルトは俺に締めさせてよ｣

なぜか俺のシートベルトを締めたがるところ

前になんでか聞いてみたけど、顔近いとドキドキすんじゃん、ってなんともたかきらしい理由だった

そのくせ、俺が締めてあげようとすると恥ずかしがって顔背けるんだよ？
俺だって、毎回ドキドキしてんのに

｢寒くない？温度ちょっとあげようか｣

｢うん｣

｢なんか曲聞こ？·····あ、前に伊野尾くんが好きって言ってた曲聞きたい｣

｢あ、···もう、｣

左利きなの？ってくらい、左手さばきが上手いところ
俺が手伝う隙がないくらい

あとは、

車に乗る時だけサングラスかけるところとか

たまにこっち見てくるところとか

横顔とか

｢····なーに考えてんの？｣

バックミラー越しに目が合うところとか

｢···教えない｣

｢そっか(笑)ほら、着いたよ｣

なんてたかきのことを考えながらついたのは、人気が少ないたかきのおすすめスポット

海と夕日

何回見ても飽きないこの景色は、今日は一段と輝いて見える

｢綺麗だね｣

｢······ねえ、あの日みたいに告白してよ｣

｢また？(笑)俺伊野尾くんに告白するのこれで3回目｣

｢いいじゃん、減るもんじゃないし｣

記念日の度に聴きたくなる、初めての淡い気持ち満載のあの言葉

｢·····伊野尾くんのことが好きです、付き合ってください｣

｢·····ふふっ、たかきのくせにベタだよね｣

｢うるせえ(笑)｣

ロマンチストなたかきから、こんなにもシンプルな告白

嬉しいよりも、びっくりが勝ったあの頃

今では笑っちゃういい思い出

｢たかきの助手席は俺のだから。だれか乗せたらぶっ飛ばす｣

｢始めから乗せる気なんてないよ(笑)｣

結局は、俺のことが大好きなところ

3年経って、ベタなんだけどね

｢好きだよ伊野尾くん、来年もまた来ようね｣

俺も、そんなたかきが大好き

_&fin