モブヤンキーの逆襲 tk × in

まさか照れてんの？ ページ33

伊野尾side




「あーーーーー、·····死んだ」


「ほんと、相変わらずの体力でやってられねぇな」


「何回もやっといて何言ってんだよ」





終わったあとのたかきは、いつものたかき


最中の様子がなんかおかしかったのは、なんでだろう




ベッドの中でスマホを弄るたかきにくっついて、その画面を覗き込む




「電車の時間？」


「明日から一緒に乗るって言っただろ。乗ってんのこれ？」


「＿＿＿あーそうそう。でも早いでしょ？無理しなくていいよ」


「いいんだよ。次お前のあんな顔見たら俺何するか分かんねぇから。」


「優しいねぇ、たかきは」





そう言ってほっぺをツンツンしたら、し返しに耳めっちゃ喰われたしキスもされた



なんだろ、ここ最近たかきが甘い気がする


それも大人の練習をしたあの日から


行動が恋人っぽいっていうか、攻めが照れ隠しをしてる時っぽいというか······、まあ気の所為か





俺もスマホを手に取って暫く弄ってたけど、そういえば今更な事を思い出した





「ねぇ、LINE交換しよーよ」


「あー、そういえばしてなかったな」





ん と表示されたQRコード



拒否るかと思ったけど、案外簡単に教えてくれるんだな




「よし、これで困った時はたかき呼べるね」


「俺返信遅いから」


「えー···」





＊＊＊






次の日、不安だった満員電車もたかきのおかげで怖くなかった




「大丈夫か？」


「うん、平気」




俺を壁側に立たせてくれて、たかきはその俺を包むように立つ



満員電車のせいで距離が近いのは地味に恥ずかしいけど、これなら触られる心配もない




着くまでたかきの腹筋をつんつんしてたら、さすがにウザがられたけど





_&

一発アウト→←教えて、たかきのこと #

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す