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story.77 ページ27

「ねぇ、Aさん?」




















弱々しい声で呼ばれる




















「なに?」




















「今日だけ…今だけでいいから…もう言わないから…抱きしめさせてください…」




















こんなに弱っている玉森くんは見たことない










「うん…」




















返事をすると、壊れ物を扱うかのように優しく、優しすぎるぐらいにギュッとされた




















私も抱きしめ返す




















一瞬だったのが長く感じたのか












長い時間が一瞬に感じたのか




















どちらかはわからない




















でも、微かにわかるのは




















間違いなく





















あなたに揺れているということだ

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作者名:yuu- | 作成日時:2017年12月12日 11時

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