入るなら注意しな。BL短編集【stxxx】【stpr】

※　赤×黄　《露@(省略)様》 ページ9

赤side


やばっ！電車が間に合わない！
これ逃したらもう今日は帰れなくなっちゃう！泣

あの店長、バイトを伸ばしやがってっ！
高校生にこの時間までやらせるのはきついって！！

そして俺は、辺りが暗いせいで見通しが悪くなり
角で人とぶつかってしまった。

赤｢いててて……あっ！ごめんなさいっ！
大丈夫ですか！？｣

｢ってぇな。大丈夫じゃねぇよ。お前舐めてんのか？｣

ひぇぇえ！
運悪くガラの悪い男の人にぶつかっちゃった！！

赤｢な、舐めてないです！！ほんとにごめんなさいっ！｣

｢るっせぇな。｣

男は俺の手首を掴むと俺を壁に押し付けた。
俺は腕が背中にあるため、上手く動けない。


赤｢いでででででで！？｣


｢っせんだよっ！！｣

ドゴッ 鈍い音が聞こえると同時に、
脇腹に激痛が走る。

赤｢っ！｣


黄｢何してるんですか？｣


すると俺と同い年くらいの男の子が話しかけてきた。
助けてくれるの！？でも君も危ないよ！？

｢うるせぇ。ガキは黙ってろ｣

こいつさっきからうるせぇしか言わねぇなぁ？

黄｢ふーん…｡僕が誰かわからないんですか？
この辺りでは結構有名な方かと思っていたのですが……｣

｢は？……あ！し、失礼しましたぁッ！｣

男は金髪の男の子の顔をじっと見つめると
顔色を変えて逃げてった。

おかげで俺はバランスを崩して倒れるわけで。

赤｢わぁっ！？ ///｣

素早い身のこなしで男の子が
俺を支えてくれた。

顔が近くて、びっくりしたけど。

赤｢あ、ありがとう……｣

黄｢いや、別にお礼してなんて言ってないけど。｣

ん？ん？なんか怖いこの子。

黄｢君は僕のこと知らない？る組のるぅと。｣

赤｢知らないなぁ……｣

黄｢覚えておきな。るぅと。僕の知り合いだって言えば、
誰も君に手を出せなくなるから。｣


え。まじ？ もしや君、組長？

赤｢う、うん。｣

黄｢にしても君、可愛い顔してるね。｣

赤｢は？｣

ニヤリと笑うと、彼は言った。

黄｢誰にも言ったことないけど君に言うね。
実は僕、腐男子なんだ。｣


え、このこと他の人に言ったら殺される感じ？

黄｢君、僕好み。住所と連絡先教えて。｣

赤｢は、はぁ？｣

全くついていけん。しかし
俺がぼーっとしてる間に俺のスマホは彼の手に。
いつの間に！？パスワードばれてるし！？

黄｢よし。これでOK｣

ちゅ

黄｢これから僕の彼女としてよろしくね！｣

は、はぁ！？

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