11-5 ページ49
。
服を包丁で切られてる。その目はハイライトがなくて怖い。
自分でも抑えが聞かないくらい震えて、刃先が肌に触れた。
だんだん服が私の体から離れ、ショーツを身につけていない私を守る布はブラしかない。
何するのか。私はこれから何されるのか。さっきの体を好き勝手に弄られる恐怖が蘇る。
まさとのにやにやとした顔。絡みつくような視線。いやらしい手先、私に迫る大きな体。
ぐいっと手首を引かれ、クローゼットに押し込まれる。ほぼ裸で見下ろされるこの状況がまた私を不安が包み込む。恐怖がまたひとつ増えた。
包丁やカメラを置いて、四つん這いで私に寄ってくる。なんだ。何をする気なんだ。怖い怖い怖い来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで。
伸ばされた手に目を瞑ると、ブラが剥ぎ取られた。完全に全裸だ。
私の背後に回り込み、脇の下に手を入れて立ち上がらされる。体に力が入らなくて、転びそうになった。
「はい。これ着な」
そう言って渡されたのはいやらしいブラだった。突起物の部分だけ薄桃色で、そのまわりは白く透けるレースだった。谷間の部分は紐がクロスされているようなもの。
「あのねぇ、正しい付け方しないと胸がちっさくなるよ」
別にあなたに触られるくらいなら小さい方がマシだと喉元まで言葉が上がってきたが、何されるかわからないので口を噤んだ。
ため息をついたまさとは、背後からブラに手を入れ、下から胸を持ち上げるようにした。
『ぁ…』
さっきの行いのせいで、人の手には敏感なのを自分でも感じる。
そしてまさとは前に回り込むと、紐をキュッと引っ張った。
『あっ』
「ほら見て?さっきより大きく見えるでしょ?」
胸が中心に引き寄せられ、ちょっと息苦しい。大きさなんぞどうでも良いのに。
「ショーツはこれね」
花柄のジャガード生地で、柄の目が荒く、地肌を隠す気のないショーツ。表面積は少ないし、後ろなんかお尻が丸見えだ。
「服はこれ」
白のレースでできたキャミドレス。丈が短く、座ったら見えてしまいそうだ。
私は本当に人形だ。まさとは楽しそうに私の体を色々な角度から写真に収めた。
「じゃ、そろそろご飯食べよっか」
76人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
赤い果実推し(プロフ) - あめさん» ほんとに嬉しいです泣、安心しました (1月29日 21時) (レス) id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
あめ - お久しぶりです!!すとぷり6人で活動まじで嬉しいですね泣 (1月27日 22時) (レス) id: 80ecbd05fa (このIDを非表示/違反報告)
赤い果実推し(プロフ) - あめさん» はい笑 (1月12日 22時) (レス) id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
あめ - 「赤い果実推し」というのはそういうことなんですね笑 (1月10日 15時) (レス) @page50 id: 80ecbd05fa (このIDを非表示/違反報告)
赤い果実推し(プロフ) - 莉久さん» 弟たちよ…成長したならば直ちに姉を救たまえ…。 (1月9日 0時) (レス) id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:赤い果実推し | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/stprlo/
作成日時:2023年7月31日 17時