僕たち問題だらけの兄弟です4 【stpr】【stxxx】 (ページ20)

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「僕もやっと気づけたんです。抱え込んじゃいけないんですよ。誰にも相談できないと思ってたけど、違ったことに気づけました」

「、っ、」

私の口からは何も出ない。

「誰にも言えない言いたくない。恥ずかしい。私なら1人で解決できる。私なら助けは要らない。

そんな風に思ってませんか？」

当たりすぎて怖いくらい、彼の言葉は的確に私の胸を刺してきた。

「……思ってる」

「ですよね！僕もそう思ってました！」

てっきり責められると思ってたのに、ニッコニコの笑顔でまた固まった。

ななもりくんたちも、離れたところで微笑んでいた。

「じゃあ、一言だけ言ってください。愚痴」

「ぐっ、愚痴？」

「そ！辛かった、でも泣きたい、でも、愚痴をこぼしてみてください！」

愚痴？なんだろう今までの事を言えばいいの？
考えれば考えるほど喉が渇く。ドクドクと心臓がはやる。

「落ち着いてね」

、。私は深呼吸した。

「さ、寂しかっ、た」

ころんくんの顔を見るのが怖くて下を向いた。
どうしよ、めんどくさいと思われたかな。

「そうです！」

わしゃわしゃと頭を撫でてくれた。ああこれだ。これが欲しかった。

「母さんと父さん。優しくて叩かれなくて幸せだったよ。ありがとう。だけど、どこか、、他人行儀で、気を使っているのがわかってた。寂しかった。辛かった。誰かに相談したかった。話したくなかった。矛盾ばっかで自分が嫌いだった」

口を押さえても声は続く。1度口に出したら止まらない。
私は収まるまで呟き続けた。

どれくらい経ったか、私は1度深呼吸して顔を上げた。

「あの、みんなのおかげで肩の荷が降りた気がする。こんな大人が君たちに言うのも恥ずかしいんだけど、また今度も、愚痴を言いに来ていい…かな」

恥ずかしくて手元を見ながらになったけど伝えた。

「「「「「「もちろんですっ！」」」」」」

なんかこの子たちってすごくいい子。お姉さんが羨ましいくらいだ。

「えへへっ、ありがとう！」

私がそう言うと、みんなは、ぐはッと言って倒れた。

「え？え？え？だ、大丈夫？」

顔を上げてグッドサインを出された。

「うぅ…かわいい」

「眩しすぎた……」

「さすがりいこちゃん、破壊力…」

そしてまたバタンっと倒れた。