僕たち問題だらけの兄弟です4 【stpr】【stxxx】 (ページ13)

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「初めに、さと兄ところちゃんの報告から。お願いします」

「はい」

さと兄はころ兄からノートを受け取り、ペラペラとめくりながら話してくれた。

りいこちゃん、まさと、あきと、けいと、愛と恋。
愛と恋は入れ替わってる可能性が高いし、全員性格が変わったみたい…。でも、なんで急に…？

そもそも、どうして吉坂兄弟は俺たちに絡んでくる？まさとは姉ちゃんが好きだからっていう動機があるけど…。

ふむ。結構収穫あったんだ。俺たちが4人でやっとの思いで収穫した量以上だ。
シンプルにすごいなぁ！！

「最後に1つ。ダメ元でりいこちゃんに、会いに行ったんだ。事務所まで」

さと兄ところ兄は顔を見合せてにやっと笑った。

「「会えた！！」」

「え、本物に！？ホント！？」

「マジ。可愛かったよ」

「うわぁ！俺も会いたかったわ」

各々が興奮したように話す。なな兄も目を輝かせている。

「今日会えるよ」

「「「は？」」」

眉をひそめてハモった。

「いやいやどういう事？りいこちゃんに会えるって何？」

「そのまんま。うちに来るんだよ」

「なんかね、りいこちゃんがその時忙しくてねー、あとでゆっくり聞かせて欲しいって言ってうちに来ることになった」

「アイツらになんて言うの？」

「言わない。こっそりだよ。深夜1時にね」

ポカーンとした表情のまま3人は固まった。

「まぁいいや。とりあえずわかったわかった」

なな兄が混乱した頭を振った。
するとさと兄は手をパァンと叩いて言った。

「以上！」

ジェル兄が頬杖をついた。

「長旅お疲れ様。大変やったろうなぁ」

「そりゃあもう。何より荷物が重たかった！！」

ころ兄はさも疲れたというように肩をがっくりと落とした。

「次、俺たちから報告。じゃあ莉犬くん日記よろしくぅぅ！」

「はい！
えーこほん。俺たちは4人で情報収集してました！アイツらの部屋を漁っていたところ、なんと母親の日記発見！俺が見つけました！」

てってれー！と俺の頭上に日記をかざした。

さと兄がじぃっと見つめてきたから日記を渡すと、ころ兄と一緒に読み始めた。

「わかったこといくつか！
1！相手はまさと。粕谷まさとで、大手企業の次期社長、つまるところ息子！イケメンで素晴らしい学歴に両親、特に母親はゾッコンらしい」

「きも」

「きしょ」

「はいはい、汚い言葉使うなー？」

ジェル兄が呆れて言った。