検索窓
今日:48 hit、昨日:24 hit、合計:12,484 hit

19話。 ページ19

Aside


『…じゃあ、始めますね。』

これから拷問する男の目に巻き付けてあった目隠しを取る。何かもごもご言っているが、口にタオルを詰められていてイマイチ分からなかった。


『いいですか、あなたはこれから情報を話す必要がある。先に聞きますけど、今話す気はありますか?』

そう聞き、彼の猿ぐつわを取ってやる。が、彼は話すわけないだろ、とかお前みたいな小娘が調子に乗るな、だとかキャンキャン喚いているだけだった。

『わかりました。…じゃ、今後もし話す気が起きたら言ってくださいね。』

近くの台に置いてあった果物ナイフを手に取る。彼の右耳にそれをあてがい、ゆっくりと削ぎ落としていくと、彼は声にならない叫び声をあげた。

最後まで削ぎ切ったそれをつまんで見てみる。ピアス穴が3個も空いていた。

『ピアスするんですね、しかも3つも!穴開けるの痛かったですか?…もしもーし、聞こえてますか?』

男の目の前で、ついさっきまで彼の顔の横にくっついていたそれに口を近づけ聞いてみる。ちら、と男を見ると、痛みやら恐怖やらで体液がたくさん垂れていた。

「わかった!言う!情報を話す!!!だからもうやめてくれっ……」

『言うんですか?』

「言う!言うよ!!!!ああーックッソォ……!!!痛ってええぇええぇぇえ……」

扉を開けて、タバコを吸っていた男に声をかける。

『あの。終わりました』

「早いな。タバコ1本も吸いきれなかったよ。んじゃご苦労さん。今日は結構早かったしボスに話つけて少し弾ませとくよ」

『えっ、ありがとうございます…!』

男はワシャワシャと私の頭を撫でると、部屋に入っていった。

あ、そうだメローネ…。彼は大丈夫だろうか。

20話。→←18話。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (76 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
71人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

梅花 - こんにちは12話も最高です くるちゃんさんもこれから仲良くできたら嬉しいですお二人共これからもよろしくおねがいします (2021年9月21日 10時) (レス) id: 7df7a78d6a (このIDを非表示/違反報告)
4番くん(プロフ) - くるちゃん。さん» ありがとうございます!これからも見てくれると幸いです。 (2021年9月19日 17時) (レス) id: 2a341e36a7 (このIDを非表示/違反報告)
くるちゃん。 - とっても面白かったです! 読みやすいし 内容がしっかりしてるし、最高です! 続き楽しみにしてます! (2021年9月19日 14時) (レス) id: 653f3c1549 (このIDを非表示/違反報告)
梅花 - あひゃーペッシィィ可愛いなぁーおい   次回も楽しみにしてますね (2021年9月19日 10時) (レス) id: 7df7a78d6a (このIDを非表示/違反報告)
梅花 - あっーー10話でしたぁ 失礼いたしました (2021年9月17日 23時) (レス) id: 3d213de61e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:4番くん | 作成日時:2021年9月5日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。