【ゴールデンカムイ】兵器な彼女【尾形百之助】 (ページ21)

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21話。ページ21

Aside

その後、土方さんたちとは別れ、別行動で月形へ目指すこととなった。

｢みろ、ヤマシギだ！｣

｢うわあ...美味しいの？｣

｢脳みそが美味い｣

そんな会話を聞きながら、ヤマシギを見る。脳みそって美味しいのかしら...タンパク質でできてるなら、きっと白子みたいな味がして美味しいんだろうな...

｢尾形、やめておけ。ヤマシギは蛇行して飛ぶので銃だと当たりずらい。｣

｢...｣

アシㇼパさんにそう言われた尾形上等兵は、スタスタとその場を去ってしまった。

『あッ、待ってください！』

｢いいよォAちゃん、そんな奴ほっとこうよ！｣

後ろから杉元の声が聞こえるが、無視して追いかける。

『もう、アシㇼパさんはまだ子どもなんですよ？ムキになりすぎです。あなたは本当に負けず嫌いだから...』

｢別に。杉元と一緒にいたくなかっただけだ。｣

『ほら、やっぱりムッとしてるじゃないですか。』

私の言葉にガン無視を決めて銃を構える尾形上等兵。
様になってるのがちょっとムカつく。

えぇ...横顔色っぽいな...片目閉じてるのもたまんない...ほんとかっこいい...

そんなことを思っていたが、ズドンズドン、と銃声音が鳴ってハッとした。

ヤマシギが3羽倒れていた。

『え、す、すごい...二発で3羽取れたんですか！さすがですね！』

｢...ふん｣

『アシㇼパさんもきっとびっくりしますよ！さ、見せに行きましょう！』

すごいなぁ、やっぱり尾形上等兵はかっこいいなぁ。

ヤマシギ楽しみだなぁ、早く食べたい。どんな味するんだろう？