【ゴールデンカムイ】兵器な彼女【尾形百之助】 (ページ31)

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31話。ページ31

Aside

『ねぇ...尾形上等兵、...その、あの.....戦ったせいか、さっきからすごく、その...』

｢興奮してんのか｣

『.....そ、そうです.....だから、この前のキス、あれやってほしい.....それ以上はしないって約束しますから...！』

そう言うと、彼は近づいてきて私のくちびるに軽くキスをしてきた。

｢これでいいか？｣

この人、にやにやしてる。わざと意地悪してるんだ。
でも自分からなんて絶対できない...。

『や、ち、違くてその...もっと...』

｢ちゃんと言ってくれなきゃわかんねぇぞ｣

『だからっ.........その、舌でいっぱい口のなかかき混ぜるやつ...ッ、』

｢...お前な、そういうのをディープキスって言うんだよ。そんな生々しい言い方すんな｣

呆れながら言うけど、それでも尾形上等兵は優しいから私の頭を引き寄せ、逃げないようにして唇を重ねてくれた。

｢ん.......もっと舌だせ｣

『ぁ.....あぇ、...あ...』

あれ、なんかこの前のと違う、この前は舌舐めただけだったのに...今日はなんかねちっこい...！
歯列までなぞられる。上顎も擦られる。尾形上等兵の舌って猫みたいにザラザラしてるから、余計刺激が強い。

『あ、あ...ぁぁあ、』

｢ぁ.....逃げんなよ...ん...｣

だめだ、ぞくぞくする。こんなんだめ、この前のやつじゃない...刺激が強すぎる...！や、やばい、腰抜ける、力入らないっ.....

『っあ、腰抜けちゃうッ、も、もうやめてッ...！！』

それでも尾形上等兵はやめてくれなくて、とうとう本当にその場に座り込んでしまった。

『ぁ、あッ.......なん、で、この前と全然違うッ.....』

｢お前、そういうことした事ないって言ってたから、早々にダウンされちゃ困るからセーブしてたんだよ。ま、この様子じゃセーブして正解だったな｣

尾形上等兵は、座り込んでしまった私の目線の高さに合わせて座り、私の腰をさすりながらにやにや笑った。

｢どうだ？興奮は収まったか？｣

『わかんない...わかんないけどもういい...疲れた.....』

｢わがままなヤツめ｣

すると、外から私たちを呼ぶアシㇼパさんの声が聞こえてきた。