【ゴールデンカムイ】兵器な彼女【尾形百之助】 (ページ28)

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28話。ページ28

Aside

｢コイツら、なんか怪しいな｣

｢おいッお前！！失礼だぞ！｣

『杉元さん、...なんていうか、私もちょっと変だと思います...』

そう言うと、杉元さんはうーんと考えてから、近くにあった棒を持ってきた。

｢アイヌの人だったら、これの使い方が分かるはずだ！さ、使ってみてくれ。｣

杉元さんに棒を渡された長老は、一瞬変な顔をしたが、なんとかやって見せた。
え、座ってる。あれが正解なの？

｢へえ.....そんな使い方もあるんだ｣

だめだ、杉元さんは当てにならない。

｢もういい、俺がやる。俺が正しい使い方を教えてやるよ｣

｢ええ～？尾形にできるかなぁ...｣

すると、尾形上等兵はそれを長老の足の指に振り落とした。

『あぁ...』

｢痛あっ！！！！｣

｢ちょ、おい！何するんだよ尾形っ！｣

｢咄嗟に出た言葉が日本語っておかしくないか？｣

｢それだけがアイヌじゃないって決めつける理由にはならないだろ！てかわざわざアイヌのふりする得がこの人たちにあるのか！？｣

｢そうだな。俺もそれが知りたかった。ちょうど弟くんが戻ってきたし、聞いてみろよ｣

｢...もう.....あれ、アシㇼパさんは？｣

｢ああ...彼女なら今村の女たちに刺繍を教わっていて夢中です...｣

弟さんのその言葉に、杉元さんは人が変わったようにして彼をぶん殴った。

｢アシㇼパさんが刺繍、だと...？てめぇ...アシㇼパさんをどこにやった｣

『ん.....なんかこの人、足首に模様が....』

｢そうそう、俺もさっき見えた気がしたんだよな、このくりからもんもんが...｣

そう言うと、彼らは人が変わったように私たちを襲った。

｢外にいるんだ。ガキを殺しちまうぞ！！！｣

その言葉を聞いた杉元さんは、無言でそいつの頭を捻り殺した。

後ろから杉元さんを襲おうとした奴を撃ち殺す。

｢あ、ありがとう...助かったよAちゃん...｣

｢Aは早撃ちで右に出るものは無い。早撃ちに関して言えば、俺はAに勝てない。...A、これは上官命令だ。今コイツらの相手をできるのは、お前と杉元だけだ。俺と牛山は護衛しかできない。お前は杉元の命を守ること、ここの奴らを全員たおすことだけを考えろ。分かったな｣

『.........わかりました。絶対に死なないでください』

｢約束するよ｣

尾形上等兵に言われたのなら、私は全力で杉元さんを守ろう。