【ゴールデンカムイ】兵器な彼女【尾形百之助】 (ページ26)

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26話。ページ26

Aside

『...尾形上等兵？』

小声で声をかける。彼は後ろから私を抱き枕にしながらうとうとしていたのか、少し経ったあと、眠そうに返事をした。

｢...ん｣

『いえ...ただその...足、冷えてませんか？とても冷たい...』

｢んー.....お前が温めてくれ｣

そう言うと、脚で私の体をホールドしてきた。
体が更に密着して、心臓が壊れそうだ。

『ッ.......』

｢そう言えば、昨日はお前がこんな風に俺を離してくれなかったよなァ｣

『な、なんなんですか、』

｢...ココ、触るとビクってするだろ｣

そう言うと彼は私の下腹部を撫でる。
ここだけはどうも弱い。

『ひっ.....も、もうやめてくださッ...あ、アシㇼパさんもいるんです...！』

｢ただ触っただけだろ。誰も今からおっぱじめるなんて言ってないぞ？...あ、もしかして今のでその気になっちまったか？｣

『ちがっ...』

｢スケベだなァ.....｣

｢ッあぁ.....｣

耳元でそう囁かれ、変な声が出てしまった。焦ってアシㇼパさんと杉元さんの方を見たが、2人ともいびきをかいて寝ていた。

この人の、低くて脳髄まで響く掠れ声がたまらなく好きだ。この声に一晩中囁かれたい。｢女は耳で恋する｣この言葉は本当に正しいと思う。

｢...ま、今日はさすがに無理だからな。2人っきりの時に、な？さ、そろそろ寝るぞ。｣

『ッ.....酷い人だ.......おやすみなさい...』

｢ん。おやすみ｣

そして、彼は私が寝付くまでトントンと布団を叩いてくれた。