第9話 ページ10
唐突ですが現在俺は六本木に来てます。
特に俺は用事もないけど妹がどうしても食べたい今日限定のスイーツがあるから買ってきて、とお使いの命を受けたからである
ちなみに妹はテストのため勉強を勤しんでる
開店前から並ばないといけないと言うから結構早めに来てみたもののお店の場所がわからず迷ってしまった
『えぇ〜...ここどこだ。』
チラシの地図を見ながら来たはずだが目印になる看板がどこにも見えない
なんか治安悪そうな路地裏に出てしまった
柄が悪そうな奴らが俺の事を見てくるがそんなことより大切なことがあるからスルーして店を探す
「あれぇ〜？こんな朝早くにオレらのシマでウロウロしてる悪い子は誰かな♡」
後ろから聞こえてきた声に振り返る
黒髪の真ん中と毛先だけ黄色く染められた長い髪を三つ編みに縛っている端正な顔をした男
その隣には金髪に水色のメッシュが入った丸眼鏡
これまた端正な顔をした男
『あ、蘭と竜胆じゃん。おはよう。』
不良界隈では名高い2人
灰谷兄弟 灰谷蘭と灰谷竜胆が立っていた
周りの不良達が灰谷兄弟に挨拶をするなか
俺が2人に対してあまりに軽く接する為何者だと話す声がヒソヒソと聞こえる
蘭「六本木に来る時は連絡しろって言ったよな？」
竜胆「朝っぱらから、Aが六本木に居るって連絡入れられるこっちの身にもなれ。」
『いや、なんで俺が六本木に居たらお前らに連絡行くようにしてあるのかがそもそもの話なんだけど？怖。』
六本木歩いてるだけで情報漏れてるの怖すぎる
2人はちょっと寝ぼけた様子で
たぶん寝てる時に連絡来てそのまま来たんだろう
蘭の三つ編みちょっと歪になってるし
蘭「A滅多にコッチ来ないんだから来る時ぐらいそばに居たいんだよ。」
竜胆「A妙なのに好かれやすいから俺たちがいれば変なの近づいてこないだろ？」
「それはそうだけど自分達も妙なのに分類されてるからな。ブーメラン」
蘭「そんな事言うなよ、A。で、コッチに何しに来たの？カチコミ？」
ヘラヘラと笑いながら俺の後ろから抱き締めるように
腹回りに腕を回す蘭
フワッと俺の鼻にあまり嗅いだことが無い優しい香りが霞んだ
『ん？』
俺の真後ろから香るその匂いは
俺にピッタリとくっついている蘭から漂ってくる
後ろ向きに抱きつかれてる体の向きを変えて正面に向き直すと蘭が少し驚いたように首を傾げた
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時雨(プロフ) - 夜月さん» ありがとうございます！そう言って貰えて嬉しいです！本作も他作品も更新していきますので今後ともご贔屓に！(∂ω∂) (2021年8月20日 22時) (
レス) id: 1e71d2532b (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 時雨さんの小説大好きです!これからも頑張ってください!応援してます！ (2021年8月20日 17時) (レス) id: 935b93b187 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2021年8月15日 12時
