【ツイステ】水泡に帰す【男主】

episode ページ19

目を開けると広がっている景色は薄暗い自分の部屋の天井だった
身体を起き上がらせてベッドを見渡すと
幸せそうに眠る3人の姿
左隣にフロイド右隣にアズールジェイドの順番で眠っていた

アズールの頬に手を添えて見ると
少し顔を顰めてからまた幸せそうな顔に戻る


『顔面偏差値高いからすごい光景だな...。』


アズールのコロンと双子のそれぞれの匂いが
自分に纏わりついているのを感じて少し嬉しくなる
時計を見ると朝5時をさしていた

3人を起こさないように
談話室横のキッチンに向かう
いつの間にか着せられていた寝巻き(Tシャツスウェットズボン)を見て改めて3人に感謝の気持ちを抱く


『昨日、勢い余ってキスしちゃったけどがっつりフロイドに見られたよな。恥ずかし....。』


廊下を歩きながら独り言を呟きながら
頬が熱くなるのを感じた
まだ朝早い寮内は自分以外は誰も居ない
日々の学業に加え労働しているオクタヴィネルの寮生は疲れてるのか少し朝遅い傾向がある


『朝ごはん何にしようかな。フレンチトースト食べたい気分だけどジェイド足りないかな....。』


とりあえず色々と作ってみる
我ながらなかなか美味い
ジェイドがお腹すいても大丈夫なように間食出来る軽食を作ってひと段落着いた


食卓にはなかなか豪華な料理が並んでいる
みんなが起きてくるまでまだ時間がある

何となく談話室の水槽の前に立ってぼーっと見つめていたら特に意味もなくただ無性に海を感じたくて服を脱ぎ捨てて水槽に潜った


談話室の水槽は海藻とか珊瑚とかがあって
ちょうど真ん中に狭くもなく広くもないちょうどいい空間があって
そこは俺のお気に入りの場所のひとつだ


人よりもまぁまぁ長い尾を器用に丸めて
腕を組んでそこに顔を埋める
水槽の中から見える景色は少し新鮮で
ちょうど見える時計で
まだ時間があることを確認して目を閉じた

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