命令6 ページ26
2階廊下。人気の無い場所で、
赤葦「ごめん。
.
──────────福永」
福永「──────────……大丈夫」
赤葦は真っ直ぐ、ナイフを振り下ろした。
ヴーヴー
赤葦「……【服従確認】……か」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
1階廊下。
宮侑「何ですか北さん、こんな時に話って……」
北「……ちょっとな」
侑は前を歩く北の背中をじっと見た。ふと、廊下の真ん中で北は立ち止まった。
宮侑「!……ここって」
北「アランが死んどった場所や」
陽の光が優しく差し込む。しかし、北は柱の陰になっているのか心做し表情は暗く見える。と、そこで侑は初めて、自分が北と向き合っていることに気が付いた。
北「俺は、お前らに黙っとったことがある」
宮侑「……は?」
この場所に連れて来て、自分達に隠し事があると言った。
まさか……と脳裏を過った。しかしすぐに振り払った。
違う、そんなはずない。
北「お前も気づいたんちゃうか?」
宮侑「な、にが……」
上手く、声が出せない。それ即ち、北の指していることに気づいたということ。
この時ばかりは、無駄に鋭い己の頭を恨んだ。
嘘だ。そんなまさか……
.
.
北「アランのボールを隠したのは俺や」
.
宮侑「なん、、で…………?」
北「俺、携帯2つ持ってんねん。ガラケーとスマホ。アランにはガラケーでメールを送った」
つらつらと並べていく。侑を、絶望へと叩き落としていく。
宮侑「なんで…………アランくんを」
北「……邪魔やった」
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すみた先生(プロフ) - 玲央さん» 是非最終章の最後ら辺を読んで頂きたい……!!勝手にエモさ感じてる奴がここに居ます……! (2022年9月24日 15時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
玲央 - 今小説読んでいるんですけど、急に烏がでかい声で鳴き始めて鳥肌たった (2022年9月24日 14時) (レス) @page26 id: 6bc17f8fd6 (このIDを非表示/違反報告)
すみた先生(プロフ) - 葵紫さん» コメントありがとうございます!私もホラーが好きで書き始めたのですが、楽しんで下さる方がいて本当に嬉しいです!応援の言葉、大変励みになります!ありがとうございます! (2021年1月1日 16時) (レス) id: 16cbe631bd (このIDを非表示/違反報告)
葵紫 - ホラーが好きなので楽しみにしています。更新、頑張ってください (2021年1月1日 14時) (レス) id: a274d33eb0 (このIDを非表示/違反報告)
すみた先生(プロフ) - むいみおさん» コメントありがとうございます!好んでいただける方がいて喜ばしい限りです。私も死ネタはとても書いてて心苦しいですが、最後まで書ききりたいと思います!応援ありがとうございます! (2020年11月2日 7時) (レス) id: 16cbe631bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すみた先生 | 作成日時:2020年7月25日 11時