Z=6:霊長類最強高校生 ページ7
大樹が杠を担いで3人で走る。まぁ肉食獣が逃げる獲物を逃がしてくれるほどお優しい訳がなく、
「獅子王起こそう!獅子王司!ここら辺に居る」
大樹と散策をしているうちに彼の石像を見つけたのを覚えている。せっかくの復活液を杠に使えなくてモーシワケナイが、2人にとってこれは緊急事態。私の提案を呑むしか生きる道は無い。
大樹「すまない杠……緊急事態なんだ」
大樹が獅子王の頭に液をかけると、パキパキと音を立てて石化が解かれていく。
司「現況は?」
「!へぇ……」
千空「体表全体に鉱石片!9時から2時方向にライオン群!」
超絶冷静に報告できる千空も相変わらずだけど……起きた直後に"ライオンに襲われかけてますー"って言われて"OK"って言うのもどうかと思うんだけど。素手で倒しちゃったし。
司「詳しい説明は、うん、ゆっくり聞くよ。ただ一つ約束する!君らにはもう二度と危険ってやつは訪れない。これからは、この俺が戦うからだ」
「どーも。いやぁほんっとありがとうね!助かったよ。てことで私は先に拠点戻ってるんで後はごゆっくり〜」
大樹「Aっ!?1人だと危ないぞ!」
千空「心配ご無用だろ。アイツはテメーの100億倍は考えて生きてっからよ」
さて……武力担当が起きたのは喜ばしい事なんだろうがね。実質4人の中で一番力を持つのは単純に強い奴。つまり獅子王司、彼が独裁者だった場合の手立ては……
「ヒヒっ、作ってあげましょーかね。このA様が」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
千空side
司「……何故彼女が一切慌てていなかったのか……うん、不思議だね。何か理由があるのかい?」
大樹「慌てていなかった?起こそうと言ったのはAだぞ」
千空「あ"ぁ、1ミリも動揺してなかったな。理由は後で俺が聞いとく、テメーらが聞いてもまともに答えちゃくれねぇだろうからな」
アイツ……何するつもりだ?考えろ、何か目的があるはずだ。アイツが動くのには共通性があったはず……クソっ、思い出せねぇ……何だった……!?
〈あんまし人に優しくするもんでないよ〜千空。これ、おありがてぇアドバイスな!〉
〈これでも結構人見知りだったりするんだな〜ヒヒっ〉
……初対面の人間への警戒心、か?
109人がお気に入り
「Dr.STONE」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:すみた先生 | 作成日時:2022年2月26日 21時