Z=19:激励 ページ21
「おじいちゃんそれガスマスク?」
カセキ「オホーッ!ビックリしたわい、誰じゃ?」
「千空の友達さね。今まで敵地に居たんだよ〜怪我してるから千空には着いて行けなかったけど」
カセキ「コハクが許しとるなら安心してもいいんじゃな」
ニコッと笑ってガスマスクを眺める。すると、カセキと名乗るおじいちゃんと、金髪の男の子が話し始めた。どうやら男の子の方はクソがつくほどビビりらしい。……んで、千空達が行ける方がおかしいって言ってるって事は……
「分かってるじゃないの〜君」
銀狼「へ……?」
ガスマスクを手に取って近づく。……ふむふむ、中々筋肉はあるな。となるとあそこの目付き悪い男とセットで村の守護的な存在かな?千空が集めたマンパワーもバカにできないね〜。
「自分を正当化しようとしてる?」
銀狼「……な、何だよぅ…君も責めんの?」
「ヒヒっ、責めてんのは君自身だけだっつの。私が言いたいのはむしろ逆さ。正当化しようとしてるって事は、君は自分の弱さを知ってるって事!最高じゃないっすか!……でも、一つ正しい事を教えよう。
ビビりは弱さじゃない」
カセキ「コハクと同じような女の子なのにのぉ……銀狼、臆病は長生きの秘訣じゃぞい。年寄りが言うと説得力あるじゃろ」
正しそうで正しくない。臆病が長生きするのはここが原始の世界だからだべよ。現代じゃそうはいかない。求められるのは大胆さよ。時代はエクスプロージョン!んまぁその時代もおが屑みたいに吹き飛んでったけどさ。
そういや……彼らは、誰の子孫だ?
銀狼「……間に合うかな」
「んじゃ行こう!ほらこれ持って」
ガスマスクを顔に押し付けて茂みに足を踏み入れる。
銀狼「えっ、でも千空から休んでろって言われてなかった?」
「何の事〜?ヒヒっ、"エラー=死"の硫酸ゲットアドベンチャー……滾るっ!!」
銀狼「待ってよぅー!……?
……ガスマスク……持ってた……?」
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作者名:すみた先生 | 作成日時:2022年2月26日 21時